銀嶺の人(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122175

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  • 7月19日 マッターホルン北壁登頂の日 にちなんで選書

    1967年(昭和42年)7月19日、東京女子医大山岳部の今井通子と若山美子の2人がマッターホルンの北壁からの登頂に成功した。女性だけのパーティーでの北壁登攀とうはんは世界初だった。

    1975年に新田次郎が、若山と今井をモデルとした本小説を刊行した。新田は当初、今井1人だけをモデルにする予定であったが、若山の存在に惹かれ、主人公を2人に変更したという逸話がある。

  • この小説は、山と渓谷誌7月号で「南アルプス」側のレポーターを務めた大久保由美子サンが、ふつうの?OL時代に読んで、山に向けて大いに触発されたというもの。大久保サンのつり込まれるような笑顔が何となくよかったので、つり込まれて読んでみることにした。

    さて小説は、医師と、屈輪彫(鎌倉彫)の若き大家という2人のデキる女性が軸となって進む。冒頭は冬山登山で遭難しかける場面だが、2人が取り組むのはフリークライミングである。そして、“男女の愛”がフリークライミングにどう影響するか?がテーマになっているように思われる。

    時代のゆえか、女性像やその“愛”の進み方に大時代的なものを感じるが、モンブランやアイガーなどの壁登り場面も交えて一気に読ませる。

    結末はビミョー。新田サンの厳しい小説作法が現れている…というところであろうか。

  • 第1章 泣かない子
    駒井淑子
    気の強い少女。いつも中心にいたがる。体が大きく、勉強もすば抜けてよくできた。両親は医者。
    横岳と赤岳
    和江
    若林美佐子と石室小屋で出会う
    若林美佐子…機敏で要領が良い。思いやりに似た優しさ。無口で奥深い人柄に思えたー何か寄りつきがたくも思われた。どっちにしても、一方通行の会話になり勝ちな、その雰囲気は淑子にはなじめないような気がした。面長の綺麗な人。背が高い。

    彼らが近寄りがたいなにかをもっているとすれば、それは雪と氷の岩壁を吹雪を冒して登ってきたその実力だ。

    杉山文男…第1の男。黒い顔。
    白瀬達也
    佐久間博

  • 女性登山家なんてすごい!今井通子さんがモデル、描写が細かい

  • 古臭くて中弛みもあったけどマッターホルンに入ってからは一気。今のところはまぁまぁって感じかな。

  • この作家の他の作品と同様に,読み応えがあったが,山に詳しくない読者には,若干,難しい部分もあった.

  • グーグル画像検索でマッターホルン北壁を検索してびっくり。こんなの登れるわけがない。

  • ふたりの女性登山家が主人公。
    淑子は医者を両親に持ち、自らも医師を志す、気の強い女性。
    美佐子は天才的な芸術家で、無口で涙もろい女性。
    正反対な性格な二人が、はじめは相対することもあるが、徐々に信頼し合い、世界で初めて女性パーティだけによるマッターホルン北壁制覇を成目指し・・そこで上巻はおわる。
    ふたりの生い立ちと、成長とあいまって、山に没頭する展開は気持ちいい。

  • 仕事を持つ女性が登山家としてもこの活躍、いやーすごいな。振り返ってわが身・・・は考えないでおこう。

  • 人間としての強さを感じる作品。
    表向きの違いはあるのだが、岩壁に向かい合った瞬間から、二人が同調して進みはじめるところは、グッとくる。
    下巻が楽しみ!

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著者プロフィール

新田 次郎(にった じろう)
1912年6月6日 - 1980年2月15日
長野県諏訪郡上諏訪町(現:諏訪市)生まれの日本の小説家、気象学者。本名は藤原 寛人(ふじわら ひろと)。電機学校(現:東京電機大学)卒業。次男に研究者・作家の藤原正彦。
終戦後で生活が困窮しているところ、作家である妻の兩角(もろすみ)ていの刊行した『流れる星は生きている』がベストセラーになったことから作家を志し、執筆活動を兼業する。
1956年『強力伝』で第34回直木三十五賞受賞。1966年に専業作家。1974年に吉川英治文学賞、1979年に紫綬褒章。
気象職員としても富士山気象レーダー建設という大きな業績で名を残しており、退職時には気象庁から繰り返し強い慰留を受けた逸話が残る。

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