新田義貞 (下巻) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122236

感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉幕府を終わらせた男のおはなし。(下巻)
    透き通るような天高き青空。これほど爽やかな死の情景はない。



    上巻では静観していた義貞も遂に始動!とはいえ、大活躍はできていない印象。 というのも、義貞にはいつも公卿という目の上のたんこぶの邪魔が入って、思うようにいかないからである。本当になんなん?あいつら?

    唯一輝いたのは、高氏より先んじて鎌倉を攻め込んだ時ぐらいだ。

    作者の解説にもあるが、長く新田義貞は武将として軽んじられていたという。たしかに、結果だけ見れば下手な軍略の数々で自滅の道を進んでいるようにしか見えない。けれど、新田次郎はその真相に興味を持ったところ、さすがである。歴史は勝者によって塗り替えられるというが、義貞もその姿を不当に貶められた一人なのではという考えを検証するため、著者は足を棒にして取材にあたっている。著者の新田氏も義貞と同様、義に厚い実直な人間であることが窺い知れる。


    分倍河原駅にある新田義貞像を見たときから興味を持ち始めた武将だったが、素晴らしい武将だった。
    それと、歴史に上塗りされた義貞ではなく、実像に真摯に迫った新田次郎の描く義貞に出会えて本当に良かったと思う。

    関連して、楠正成らも今後読んでいこう。

    あと悪い奴。吉田定房。

  • 鎌倉攻め以降は、、、華々しい活躍が無く、後味が悪かったです
    でも史実なのでしょうから、しょうがないですね

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著者プロフィール

新田 次郎(にった じろう)
1912年6月6日 - 1980年2月15日
長野県諏訪郡上諏訪町(現:諏訪市)生まれの日本の小説家、気象学者。本名は藤原 寛人(ふじわら ひろと)。電機学校(現:東京電機大学)卒業。次男に研究者・作家の藤原正彦。
終戦後で生活が困窮しているところ、作家である妻の兩角(もろすみ)ていの刊行した『流れる星は生きている』がベストセラーになったことから作家を志し、執筆活動を兼業する。
1956年『強力伝』で第34回直木三十五賞受賞。1966年に専業作家。1974年に吉川英治文学賞、1979年に紫綬褒章。
気象職員としても富士山気象レーダー建設という大きな業績で名を残しており、退職時には気象庁から繰り返し強い慰留を受けた逸話が残る。

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