チンネの裁き (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122304

作品紹介・あらすじ

北アルプス剣岳付近の雪渓で落石事故が起きた。木塚はパーティーを離れ、確認したところ、著名な登山家の蛭川の遺体があった。事故死の処理に釈然とせぬ木塚は独り調査を進め、やがて木塚のパーティー・蛭川のパーティーとも参加者全員に動機があることが分かった……。雪山という密室で連続して起こる惨劇は、事故なのか、殺人なのか。次々と予想が覆される山岳ミステリの金字塔。

感想・レビュー・書評

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  • 登山家に悪者はいないと繰り返しながら実は悪者だらけな小説。けど、犯人だと指摘された登山家たちは潔く自害を選ぶところは登山家たる特徴なのかな?作者はどこに主眼を置いているのだろうかと考えてしまう。
    ヒロイン、千賀子との色恋沙汰に概ねは帰依するのだけど、実は様々な理由で憎みあっていた登場人物たちが立て続けに死去、それが同時に違う理由で殺傷に臨むという強引な展開に少し引き気味になりました。
    また、せっかく思いめぐらせながら読んでいるのに謎解きの時点で新事実を初めて明かしたりするのはがっかり。
    作者にはサスペンスよりは極限状態において自然と向き合う強い人間を描いてほしいです。

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著者プロフィール

新田 次郎(にった じろう)
1912年6月6日 - 1980年2月15日
長野県諏訪郡上諏訪町(現:諏訪市)生まれの日本の小説家、気象学者。本名は藤原 寛人(ふじわら ひろと)。電機学校(現:東京電機大学)卒業。次男に研究者・作家の藤原正彦。
終戦後で生活が困窮しているところ、作家である妻の兩角(もろすみ)ていの刊行した『流れる星は生きている』がベストセラーになったことから作家を志し、執筆活動を兼業する。
1956年『強力伝』で第34回直木三十五賞受賞。1966年に専業作家。1974年に吉川英治文学賞、1979年に紫綬褒章。
気象職員としても富士山気象レーダー建設という大きな業績で名を残しており、退職時には気象庁から繰り返し強い慰留を受けた逸話が残る。

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