ボクは好奇心のかたまり (新潮文庫 え 1-11)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123110

感想・レビュー・書評

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  • 遠藤周作さん(1923~1996年)の作品、ブクログ登録は11冊目になります。

    刊行年から計ると、本作を書かれた時の著者の年齢は、50代前半になりますか。

    本作に登場する人物の生年没年は、

    ・阿川弘之(1920~2015年)
    ・遠藤周作(1923~1996年)
    ・曾野綾子(1931~)
    ・吉行淳之介(1924~1994年)
    ・安岡章太郎(1920~2013年)
    ・三浦朱門(1926~2017年)
    ・佐藤愛子(1923~)
    ・芥川也寸志(1925~1989年)
    ・梅崎春生(1915~1965年)
    ・北杜夫(1927~2011年)
    ・矢代静一(1927~1998年)

  • [12刷]昭和56年2月15日

  • 狐狸庵先生のユーモア・エッセイ集です。

    吉行淳之介、阿川弘之、佐藤愛子といった作家仲間たちとのやりとりを記したものや、心霊現象や占い師の正体を見きわめるための取材に出かけたエピソードなどが多く収められています。

    日本という風土とキリスト教の関係を厳しく問うた『沈黙』などの小説とは違う、たわいもないイタズラが好きで、好奇心の赴くままに行動する、狐狸庵先生の姿が目に見えるようです。

  • 勝手に拝借した家族の本。
    茶目っ気たっぷりの話。イタズラの数々なども告白されています。
    「病院のおバカさん」
    「嫌がらせの年齢」
    一番笑ってしまったのは
    「粗忽について」
    その他。考えさせられる話も詰まった本でした。
    禁煙を考えている方は
    「誰でもできる禁煙方法」
    という話がオススメです。

  • 弧狸庵先生のエッセイ集は初めて読んだが、著名な作家が多数登場しており、とても賑やかで面白い。
    書かれた当時ははるか昔だけれど、良い作品はは時代を経ても
    風化せず、充分面白く読めるのだなぁ、と思った。

  • エッセイ。
    小説を読んでいないんだが、確か、結構文学的に重々しいものを書かれた方ではなかったか。
    楽しくイタズラ好きで、生きてらっしゃる。

  • 遠藤周作「ボクは好奇心のかたまり」を読みました。久しぶりにおもしろいエッセイを読めて大満足です!

    遠藤周作と言えば個人的には『深い河』を推したいですが、弧狸庵先生のエッセイもまた違った魅力があって面白いです。好奇心たっぷりのオジサンがその興味の対象を様々なものに向けて、ユーモラスに、そして時にはシニカルに語る文章は読んでいて本当に楽しかった。

  • 茶目っけがあるのですが、今その表現を使ったら叩かれそう・・・!とハラハラ。(女性の美醜に言及するとか、ね。)同時代の作家さんや有名人とのエピソードがぽつぽつあって楽しい。そして楽しいだけじゃないんだな。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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