イエスの生涯 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123165

感想・レビュー・書評

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  • 第13章「謎」にこの本のエッセンスがあると感じた.p201に"一体,あれだけイエスの生前,師の考えや気持ちも理解できず,ぐうたらだった弟子たちが,なぜ,立ちなおったのか.イエスの最期の時,彼を見棄てたほどの弱虫たちが,師の死後,なぜ,強い意志と信仰の持主になったのか" とある.十字架上のイエスの言葉に弟子たちが激しい衝撃を受けたのだ.

  • 劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』を観て、とても感動したものの話の内容がよく分からなかったのでこの本を手に取りました。
    なぜ、群衆はあんなに信じていたイエスに石を投げるまでに豹変したのか?
    この本にはとても解りやすい見解が書いてありました。
    私はクリスチャンではないし、これからもきっとなることはないでしょう。
    でもイエスという人は凄い人だって心から思いました。
    病気を治す奇跡や復活の伝説よりも、すべての人に手を差し伸べ、娼婦の悲しい瞳を理解する彼の姿に感動しました。

  • カトリックの学校に通っていたのに知らないことが多くあって勉強になった。
    ユダヤ教のこと、弟子たちのこと、イエスのこと。
    キリスト教がこれほど世界で信仰されている理由が少しわかった気がする。

  • 2016/10/20 読了

  • 気持ちを分かってくれる人がいるだけで
    救われるから
    生きてゆこうと思う。
    彼という人がいなかったら
    この世の人はどれだけ寂しい思いをしただろうと思う。

  • イエスという人物がどういう人でどんな人生を送った人なのか知りたくて読みました。
    これを書くためにいったいどのくらいの資料を読んだのでしょう。どうしても謎は残りますが、それでも作者が伝えようとしていることは伝わってきました。

  • イエスとはどんな男だったのか、キリスト教徒の作家による小説。本書ではイエスにはユダヤ人の反乱分子のリーダーとして期待されていたという目線があり、新しい発見であった。時代背景からそういった可能性もあったかもしれない。しかしイエスはリーダーとして動かなかった、それはキリスト教の教えの根本である愛とは相容れない考えだからだ。今後も引き続きキリスト教にフォーカスしていきたい。

  • 最初:キリスト、預言者ヨハネとあい影響を受ける。ヨハネ
    「神の怒り」「反省と悔いあらため」、キリスト「愛」教えを弟子や異民族に伝え始める。

  • イエスは裏切られ、売られ、罵られ、政治犯として捕縛され、十字架に掛けられて死んでゆく。生前、数々の奇跡を起こしてきた彼が、この時は何一つ奇跡を起こせない。主に問いかけても、その声は聞こえない。
    これは正に、イエスにとっての「沈黙」に他ならない。
    何故、主は沈黙を守るのか。
    たとえ我が身が滅びようとも、主を慕うこと、それが信仰という事なのか。
    事前の予想に反して、客観視点、研究者視点での記述であった。

  • 「基督教に無縁」の読者に向けて「東洋の一小説家」が語った、「イエスの人間的生涯」。病を癒し、死人を生き返らせ、自らも復活した、と語られるイエス・キリストの物語は、現代人には俄かに信じられるものではありませんが、本書はこれらの奇跡や不思議に対して一歩引いた視線を保ち(「現実には無力で奇跡など行えなかった」と言い切る)、手の届き体温を感じられる「人間」として、イエスの生涯を辿っていきます。
    キリスト教を全く知らない人、信じない人でも、本書を読めば、イエスという人がどのような人でどのように生き、死んだかを知り、いかに得難い人であったかを知るでしょう。弱い者、苦しむ者に寄り添って共に苦しみ、決して見棄てず、自らを裏切った者すら許し、愛を注ぐ。キリスト教のいう愛ということを、初めて理解できた気がします。
    ユダについての解釈は個人的にはあまり腑に落ちず、それに引き続く後半も、さまざまな疑問が浮かびましたが、今後の課題に。
    あまり読み易い本ではありませんが、興味のある方には是非一読をお勧めします。

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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