十一の色硝子 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1988年1月1日発売)
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感想 : 6
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  • 本 ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123271

感想・レビュー・書評

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  • 各物語に直接的な関係性はないけど、どことなく引き継がれているような構成。どんどん先の物語に行くにつながり、救いとか希望がテーマになってく感じ。最初暗くてとっつきにくかったけど、最後の2つは特にある意味で人生を前向きに捉えようとしている、もしくは憂鬱だけど外的要因で温もりをひらっとなびく程度に感じられる。

  • 生と死。淡々とすすむ話に引き込まれていった。

  • 自らを客観的に見つめ、人間の個(あるいは孤)に沈潜す。
    この作家がカトリックであることは絶対に影響があると思う、キリスト教は神を相手に自らを対峙させる思考が働いていて、日本的感覚も持ち合わせながら、この作家特有の立ち位置を決定的なものにしている要素かと思われ。
    いたずら好きとか、エッセイの感覚と言い、そういうことを考えると遠藤周作って実は一番怖い存在なのかもしれませぬな。

  • 夕暮、大きな綿雪がワルシャワ飛行場に舞っていた。

  • これはお薦め

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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