ファーストレディ (上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1991年1月1日発売)
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感想 : 9
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123301

感想・レビュー・書評

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  • うわあああ、って読みながら思った本。
    めっちゃ面白いです。
    本物の政治家が登場するあたりもリアルだし、著者の鋭い観察眼が冴えわたってる!
    なんか面白いことないかなーと思ってるときに読む本。

  • 想像してたのと違った。代議士の夫、弁護士の夫を支える2人の女性の話かと思った。そしたら、ドロドロの政治の世界。でも、実在の政治家も出てて面白かったし、なにせ読みやすかった。

  • 海千山千の政治の世界が面白い。
    弁護士になり誠実にまっすぐに生きる主人公と政治の世界で腹芸を繰り返し逞しく生きる主人公。

    二人の対比が今後どうなるのか?

    先が楽しみです。

  • 政治家のドロドロした権謀術数を学べた

  • 代議士とその妻。女医と弁護士の夫。40年前の東京空襲の時に会った4人のその後。
    戦後、日本が辿ってきた様々な事件と共に歩んできた彼ら。日本赤軍によるハイジャックで弁護士の夫が死に、ロッキード事件中に代議士は癌で死ぬ。金と権力まみれの政治の世界。

    有能な妻に尊敬を抱きつつ、憩いを求めて哀れで弱い女と浮気する弁護士。入院して初めて金以外の世界を見る代議士。人間てやっぱり弱いものなんだ、でもそれでもいいんじゃないか、という著者のまなざしが表れている気がする。
    もっと深く読んでいけば、戦後の日本がよくわかると思う。ほとんどの政治家は実名ででてくるし。

  • 久々に読んだ、遠藤周作の作品。読みやすいし、ちょうど政治に関心があったからスラスラ進んだ。

  • ストーリー性大でスラスラ読めた。政治に関心を持てました。

  • どうも渋谷がT井さんとダブってしょうがない。関西弁だからだろうけど。こうもうまく大臣までなれるものだろうかと思うけど目的のために手段を選ばずちょいと才能があり努力を惜しまない人なら可能なのかもね。日本の政治はやっぱり民主主義ごっこだ。結局は議会でなく夜の赤坂で物事が動いてしまうんやんか!とはいえ最期の頃は考えを改めてくれる人もいて救われたわ。生き方を極めるために死ななきゃならんかった人もいるけど。私はてっきり既にファーストレディとなった人の苦悩なんか書いてあるのかと思ったけどこれはこれなりに面白かった。'93

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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