十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 633
レビュー : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123387

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが気になって、10頁は立ち読み。
    10頁読んで、私は、面白いと思ったから購入。11頁以降が面白く感じられないかもしれないっていう不安はあったけど(笑)、大切な事だと思う。

    この本では手紙だけど、メールでも同じ事。
    ただ、相手にどう自分らしく伝えて、"気持ちを"上手く伝えようとするか・・・
    まあ、それで時間がかかってしまうのは良くないなーと思う。

    でもやっぱり、心がこもっててる方がいい。
    手紙を書かない世の中だからこそ、こういうのは、ありだと思う。
    相手ありきのものだからね。

  • 遠藤周作の手紙の書き方エッセイ本。

    特に目新しいことが書いてあるわけではないけど、ユーモラスでわかりやすい。
    ほとんどラブ・レターの話だけど。
    メールもLINEもない時代のラブ・レター。

    受け取る人の立場に立って文章をかくこと。
    無理に形式ばった手紙を書こうとせず、とりあえず、書いて、ちゃんと投函することが大事。

  • 読書録「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの
    本を捨てて下さって宜しい。」4

    著者 遠藤周作
    出版 新潮社

    P25より引用
    “いずれにしろ名分を書こうとする意識やむつかしい手紙文の文
    例をマネる必要が全くないと考える時、あなたは少しは手紙を書
    くのが気楽になりませんか。”

     目次から抜粋引用
    “一寸したことであなたの人生が変る
     筆不精をなおす一寸したこと
     手紙を書く時に大切な一寸したこと
     返事を書く時に大切な一寸したこと”

     芥川賞作家である著者による、手紙の書き方についてのコツを
    記した一冊。
     セールスマンの売り込みについてから具体的な文章の書き方ま
    で、すぐにでも使えそうなコツが紹介されています。
    長年未発表だった原稿を元に出版されたものの文庫化。

     上記の引用は、筆不精の直し方のコツを記した章での一文。
    最近の私は手紙どころか年賀状すらメールで済ませてしまうので
    すが、メールであってもやはり文章を書く時はそれなりに力が
    入ってしまうものです。
    筆不精にならないためにも、気楽に文章のやりとりが出来る相手
    がいるということが、結構大切なのではないかと思います。
     一つ一つのコツが細かくまとめてあるので、人に対して文章を
    書く時にとなりにあると便利な一冊なのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • タイトルからは想像できないが、
    遠藤周作がラブレターの書き方を説明している本。
    思い出すのは、三島由紀夫も手紙の本を出している。
    趣向は違うが、人間性が現れていて、本だけではなく作者にまで惹かれる。

    手紙を書く重要性からはじまり、なぜ筆不精か理由があり、手紙を書きたくなる方法まではじめに説明がある。
    タイトルの10ページは過ぎるがもちろん続けて読む。
    あとは、例文を踏まえながら「読む人の身になって」を説明されている。
    「海と毒薬」や「沈黙」などを書いた作者とは思えない、とてもユーモラスであった。
    内容は、「読む人の身になる」以外にも、3つが一貫している。
     ・書き出しに注意。決まり文句で始めない。
     ・自分の言葉で書く。
     ・短文にする。

    最近、手紙を書くことはほとんどなくなったが、メールの影響で文章を書くことが増えた。
    この本はメールを書くのにも応用できる。
    自分に特に役立ったシチュエーションは二つ。
    「断るときの手紙」と、「お悔やみ状」の書き方。
    本文にもあったが、「お悔やみ」はとても難しい。

    先日、母が他界した際いろいろな方からメールをいただいた。
    もちろん、メールをもらったことだけでたいへんうれしかったが、
    思い出せば、形式にとらわれすぎているもの、感情が大げさなものなど多かった。

    お悔やみ状は「あなただけでなく、自分も同じような悲しみにあった」ことを書くことがポイントとなっている。
    確かに、そうである。
    私がもらったメールで一番心に響きなぐさめられたのは、同級生の親友からもらったものだった。
     「俺らもそういう年になってしまったよね」

  • 面白いタイトル。はて、なぜこんなタイトルを?と思ったらこれは未発表作品らしい。そこで、印象的な出だしの一文がタイトルになったというわけか。

    遠藤周作の語り口が楽しめる一冊。書かれている手紙の書き方指南については、内容がちょっと時代を感じさせるもので例えが古く(美人女優の例えに香川京子とか有馬稲子とか言われてもわからん・・・)実践的かというとだいぶ疑問。私は実践的なことを学ぶよりも、近所に住んでいる頭のよくて本もたくさん読んでいるおっちゃんの話を聞きに行っている感じで終始楽しんだ。とは言うものの、なかなか普遍的な内容も多く、「ようなゲーム」についての記述もなかなか興味深かった。

    手紙は出す相手の身になって書く内容を考えること。単純なようで本当に難しい。自分もたぶんあんまりできてないような気がする。気をつけようと思うけど・・・

  • 読了。友人に勧められ読み始めた。色んなシーンの手紙の書き方を、良い例悪い例とを挙げて説明してあり色々と参考になる。自身は筆不精だったとあるが本当だろうか? 語彙力ことに形容詞の多さが文章のうまさを引き立たせる。相手の気持ちになって書くのはどんな手紙でも共通のこと。
    手紙について書いてあるけれど、遠藤周作氏の小説の言葉の面白さの裏側を見たような気もした。
    狐狸庵先生的解説でとても読みやすい。十頁と言わずサラサラと読める。

  • 謇狗エ吶?譖ク縺肴婿縺ォ縺、縺?※縺ョ縲√Θ繝九?繧ッ縺ェ how to 譛ャ縲ょ?螳ケ縺昴?繧ゅ?縺ォ縺輔⊇縺ゥ譁ー蜻ウ縺ッ縺ェ縺?′縲√↑繧薙→縺ェ縺丞庄隨代@縺??

  • 10ページなんかあっという間に読んでしまうくらい面白かった。遠藤周作さんは名前しか聞いたことがなく読んだことがなかったが、こんなに面白いエッセイを書く人だとは知らなかった。

    手紙の書き方を教えてくれる本であるが、今でも通用する内容でとても参考になる。

  • ヒョンなことから何冊か読んでる遠藤周作、面白いんだよなぁ。みんな読めばいいのに。
    この本に関して言えば,今言われてるようなことって大体何十年も前から言われてるんだなぁ,なんてことをフレーズに引用した。

  • 流石に古い。しかし、文章修行の下りは成程と思う。P49   ルール1 普通、誰にも使われている慣用句は使用せず、   ルール2 しかもその名詞にピタリとくるような言葉を探せもう一訓。小説以外の文章は読む人の身になって書け。夏の眩しさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け。P104

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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