憂鬱なる党派(下) (新潮文庫 草)

高橋和巳

• 新潮社

感想・レビュー・書評

[うさこさんの感想 · 2012年5月14日]

久しぶりに再読しようとしたら下巻が手元になく、図書館で借りた。高橋氏のような描写の上手い作家の本は、もう読まれなくなるのかもしれないが、だからといって、このような本が文庫が当たり前の時代に品切れ状態では良くないと思う。
時代の切り替わりのときの貴重な力量ある書き手の本。
え？私が下巻無くして気がついたら気軽に手に入らないから言っているのではありませんよ。ええ、決して、多分、恐らく…。

著者プロフィール

1931―71年。中国文学者、小説家。

「2023年 『中国詩史』 で使われていた紹介文から引用しています。」