洪水はわが魂に及び (下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101126135

感想・レビュー・書評

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  • アンチクライマクスが代名詞のような大江にあって、驚くほどストレート、かつ見事なカタストロフィ小説。ここまでコートームケイなストーリーでありながら絶妙に現実とリンクする、この時期の大江の咲き乱れる想像力の凄まじさ、充実は何度考えても震えがくる

  • ヒロインがあまりに都合の良い女なのでそこだけ惜しい。
    それ以外は圧巻。

  • 軍事訓練している写真が週刊誌で取り上げられて危険分子とみなされ、機動隊と睨み合いとなりシェルターで篭城することになる。そして、勇魚は「樹木の魂」「鯨の魂」に最後の挨拶をする。とにかく長くで読むのが大変でした。

  • 核シェルターの中で壮絶なまでの死を迎える勇魚の姿は、世界の終末の喩であるかのごときだ。この巻では権力の圧倒的なまでの暴力が、きわめて具体的なものとして語られるとともに、一方では自由航海団の夢は抽象的なままに崩壊してゆく。鯨が鳴き交わす声に包まれたエンディングは、ディストピアながらも感動的でさえある。

  • よいねー。僕らの世代にはないアツさだと思う。最後のほうとかみんな格好よすぎ。

  • 大学の授業中(授業も聞かずに)一生懸命読んでいたころが懐かしい。

    「すべてよし!」
    壮大な展開に圧倒されます。

    各個人の思想の自由が一応許されておりますが、いくら当初は尤もな理想を掲げていても、閉鎖された集団だと理論がこじ付けとなり暴走するのだとつくづく感じた。
    近年だとオウム真理教の一連の事件でその閉鎖された集団の暴走の恐ろしさを、思い知ったと思う。

    この作品はあくまで「暴走した集団」の立場から美しく描かれているが、恐ろしい作品です。
    恐ろしい作品、というのは作者の才能を指しております。

    また、タイトルが美しすぎますね。

  • 100204(m 100509)

  • 上巻参照

  • 03.7.8

  • わたし、自由航海団の思想がまっったく理解できなくて、
    「結局は暇を持て余したおバカさんたちの誇大妄想やん」
    なんて思っていたのですが・・・
    なんだかあそこまで必死になられると、もう認めざるを得ないというか。

    ラスト10Pまでは、今回イマイチかなーなんて思ったりもしましたが、もうやられました。
    最後まさしく「洪水はわが魂に及び」でした。
    なんでこの人は毎度バッチリなタイトルをつけられるんや・・・!
    これがノーベル文学賞作家か、恐ろしい子・・・!!

    09.06.28

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