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- / ISBN・EAN: 9784101127064
感想・レビュー・書評
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一条天皇に愛された中宮詮子の一生が描かれていて、女性としての幸福をいろいろ考えさせられます。
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35年以上前に読んだ再読。この本に影響を受けて平安時代を専攻した。
あらためて読んで、はじめ道長には好印象でなく中関白家贔屓だったのが、この本の影響だと思い知った(しかし最終的には御堂関白記を読んで卒論を書いたわけだが)。
途中、文語体だったりして難易度が高いがよい物語。 -
王朝時代の日本の恋はとても雅だったのだなあと
時おり入り混じる古文が懐かしくいっそう読書を楽しくさせてくれました -
一条帝と中宮定子。関白・道長の野望実現のため、策動させられる生神子姉妹の悲劇を描き上げた「なまみこ物語」。ほかに「歌のふるさと」「ますらお」を併録。
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教科書の日本史に、絶対に出てきませんが有名な裏話を、文化勲章受賞作家 円地文子が見事に描いた本です。
日本史好きは、必見!! -
陰謀うずめく王朝時代、中宮定子と定子に仕えた姉妹巫女の物語。
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古典強化お薦め品その5。
まろやかで古雅な文体と、本来の文庫本サイズの小さいフォントのせいで、敬遠されてしまうかもしれませんが……。
著者が自分の幼い頃に、家で見た古書「なまみこ物語」(なまみこ=ニセモノ、半人前の神子の意)の内容をふと思い出し、記憶を頼りに綴ってゆくという形式の表題短編小説の主人公は、清少納言が仕えた悲劇の中宮・定子。
歴史の上では、彼女の一門は藤原道長の前にはかなくつぶされてしまったがために、悲劇の中宮とされているが、果たしてほんとうに、定子は不幸だったのか……? という、歴史の裏側からの面が書かれています。
「枕草子」と平行して読むのがお薦めです。
著者プロフィール
円地文子の作品





