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- 本 ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101127095
感想・レビュー・書評
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角田訳の続巻を待てないので慎重に選んで円地訳で続きを読む(よって「乙女」から「胡蝶」までの三帖のみ)。角田さんバージョンでは取り払われていた、敬語で誰かを表す表現が使われていて、ときどき戸惑うけれどそれほど難しくない(巻末資料も豊富)。あと、敬語を駆使されるとやっぱり王朝絵巻感がアップするので楽しい。角田訳より少しペースを落として頭の中で音読すると、円地先生の日本語のよさが沁み込んでくる。
「玉鬘」で女君たちに光が着物を選ぶシーンが好き。衣装の柄からどんなひとかを想像するの、当時の読者も楽しかったろうな、紫式部はターゲット層を喜ばせるの上手だな、などと気持ちよく読み、「あれ悲しいことがしばらく起きてないぞ」と思ったとたんに「胡蝶」で光の下衆いところが炸裂。通勤中に逆上してしまいどうしようかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資料番号:010672244
請求記号:913.3/ ム/ 2
資料区分:文庫・新書
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著者プロフィール
円地文子の作品





