源氏物語 新装版 (二) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年8月28日発売)
3.56
  • (5)
  • (7)
  • (11)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 83
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784101127170

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 《目次》
    ・「賢木」
    ・「花散里」
    ・「須磨」
    ・「明石」
    ・「澪標」
    ・「蓬生」
    ・「関屋」
    ・「絵合」
    ・「松風」
    ・「薄雲」
    ・「朝顔」

    ・『源氏物語』、ふたつの顔  石田衣良

  • 「いくらよいものだからと言っても、物の色には限りがあり、人の器量はたとえ悪くても、やはりなお奥底にあるものは別なのだから」(「玉鬘」より)
    末摘花への返事で、「あなたのひとり寝に御同情いたします。」と返す鋭さにびっくり。
    「胡蝶」で玉鬘に光源氏が言い寄る急展開、どうなっちゃうの??と続きが気になる。

  • あれれ、無邪気な少女だった紫の上の信頼を裏切って、無体にことを運んだ光源氏を、いつ紫の上は許したの?
    紫の上が源氏の君を恨んだり、だまされていた自分を悲しんだりしている様子はえんえん描かれていたのに。紫の上が、養育者としてではなく夫として源氏を受け入れる気持ちに、いつなったのかわかりません。
    しかもこれだけ紫の上の人生を蹂躙しながら、すぐに浮気をし、その上で「やきもちをやくのはいい女のすることではない」と年若い紫の上を教え諭すなど、傍ら痛いわ。
    それが当時の高位の男性に許されていた常識だとしても、「ちゃんちゃらおかしく」思えます。この物語が英訳やら仏訳やらされて、世界の人々に認められる理由がわかりません・・・・・。

  • 出版社/著者からの内容紹介
    国語学者の中でも、特に言語感覚が鋭敏だった訳者による『源氏物語』第二巻。十七歳になった光源氏は、「心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花」の女主人の、その名の象徴するような死に遇い、そこはかとなき人の世の無常を感じ、心労のあまり熱病にかかったが、その加持のために北山に出向き、「手に摘みていつしかも見む紫の根に通ひける野辺の若草」の少女に最愛の女藤壺の面影を見た源氏は、本邸に迎え取って養育する。

    著者紹介
    1900年愛知県生まれ。1923年國學院大学文学部卒業。國學院大学名誉教授。文学博士。主著『国語発達史大要』『国語史概説』『現代語の性格』『日葡辞書の研究』『徒然草-附現代語訳』『源氏物語-本文編-』(共編)外多数。1976年没。

    円地文子訳『源氏物語』(レビュー前)

  • ブーム継続

  • 2009 6/15

  • 須磨に流れ、親しい人たちを何人も亡くす巻。須磨での月日の流れが、マンガで読んでいたときよりよく分かった。意外とどんどん読める……

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

円地文子

一九〇五(明治三十八)年東京生まれ。小説家、劇作家。国語学者・上田万年の次女。日本女子大附属高等女学校中退。豊かな古典の教養をもとに女性の執念や業を描いた。主な作品に『女坂』(野間文芸賞)、自伝的三部作『朱を奪うもの』『傷ある翼』『虹と修羅』(谷崎潤一郎賞)、『なまみこ物語』(女流文学賞)、『遊魂』(日本文学大賞)など。また『源氏物語』の現代語訳でも知られる。八五(昭和六十)年文化勲章受章。八六年没。

「2022年 『食卓のない家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

円地文子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×