- 本 ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101127187
感想・レビュー・書評
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《目次》
・「乙女」
・「玉鬘」
・「初音」
・「胡蝶」
・「蛍」
・「常夏」
・「篝火」
・「野分」
・「行幸」
・「藤袴」
・「真木柱」
・「梅枝」
・「藤裏葉」
・ 源氏の作家・紫式部 山本淳子詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
円地文子 訳 「 源氏物語 」平成3年刷 3/5 螢〜若菜
恋慕の情→前世の因縁と本人の愛執→もののけ→混沌→出家(みそぎ)→生き直し(死による輪廻含む) な構成。
歌=詠み手の心情→物語と人物像の理解を深める。特に 玉鬘十帖の歌は 見事な歌物語。若菜は 驚きの展開の連続〜まさかの六条御息所 登場〜かなりの混沌状態
源氏と夕霧では恋慕パターンが違う?
*源氏の恋慕=擬似母、正妻、養女
*夕霧の恋慕=しつこい
2巻 玉鬘〜3巻 真木柱 の玉鬘十帖
*玉鬘=頭の中将(内大臣)と夕顔の子→源氏の養女
*夕霧(源氏と葵上の子)が源氏と玉鬘を疑う
*近江の君=トリックスター
*螢〜声に出さぬ螢こそ 深い思いに燃えている
*常夏〜撫子のとこなつかしき色
*篝火〜篝火とともに燃える恋の心
*野分〜吹き荒れる風に女郎花も私も萎れる
*藤袴=蘭=ゆかりの花→同じ縁のつながる人への恋
*真木柱→玉鬘と右大将の結婚〜真木の柱よ 私を忘れるな
若菜上
*女三宮(朱雀院の子)を 源氏の正室に
*朧月夜と源氏が再び
*明石の女御(東宮の妻)が出産
*冷泉帝が東宮へ譲位
*源氏と紫の上が明石へ
若菜下
*柏木(衛門の督)が女二宮と結婚→女三宮と密通→女三宮が懐妊→柏木 倒れる
*紫の上 倒れる→六条御息所の死霊
身分
*朱雀院〜若菜で出家
*冷泉帝〜源氏と藤壺の子→若菜で冷泉院に
*源氏〜藤裏葉で准太上天皇へ
*夕霧〜源氏と葵の上の子→藤裏葉で中納言に→若菜で大納言に
*秋好中宮〜冷泉帝の妻→六条御息所の子、源氏の養女
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出版社/著者からの内容紹介
国語学者の中でも、特に言語感覚が鋭敏だった訳者による『源氏物語』第二巻。十七歳になった光源氏は、「心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花」の女主人の、その名の象徴するような死に遇い、そこはかとなき人の世の無常を感じ、心労のあまり熱病にかかったが、その加持のために北山に出向き、「手に摘みていつしかも見む紫の根に通ひける野辺の若草」の少女に最愛の女藤壺の面影を見た源氏は、本邸に迎え取って養育する。
著者紹介
1900年愛知県生まれ。1923年國學院大学文学部卒業。國學院大学名誉教授。文学博士。主著『国語発達史大要』『国語史概説』『現代語の性格』『日葡辞書の研究』『徒然草-附現代語訳』『源氏物語-本文編-』(共編)外多数。1976年没。
円地文子訳『源氏物語』(レビュー前) -
玉鬘、夕霧あたりが話の中心になり、源氏の君が栄華を極める巻。個人的にはこの辺までが好きだなぁ。
著者プロフィール
円地文子の作品





