地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.59
  • (16)
  • (20)
  • (41)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 313
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101128078

作品紹介・あらすじ

飲んでびっくり、中国の五ツ星のブランデー、ウィーンの森の居酒屋村の白ぶどう酒、ヴェルレーヌを施療病院で野垂れ死にさせたアブサン、サイゴンの米兵用酒場の暗闇で飲んだビールetc,etc…世界の酒場を巡歴した著者が、忘れ難き名酒・珍酒を紹介し、酒にまつわる小咄を披露し、酒を愛する紳士のたしなみを説く。ほかに、食・釣・旅などの話題を満載した無類に楽しい一巻。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 作家のエッセイって割と好きで、それは自分の知らない美味しいものを知っていて、かつその美味しいものをより美味しそうに見せてくれるからなんだけど、開高健が魚介類好きだったおかげで大層よかった。越前蟹、鯖の串焼き、ソフトシェルクラブ、アメリカの牡蠣と蛤。晩酌しながら読むと尚のこと良い。酒の肴になる。

    あとココアのバンホーテンって当て字が蛮瘋癲なんだな。知らなかった。

  • 酒の話はこの人がするのが一番面白い。

    最高だ。さすがである。さすが。

  • GWの旅のお供に選んだ一冊。こんなにぴったりな一冊があっただろうか!まずタイトルが素敵すぎる。旅してる最中からまた旅に出たくなっちゃう。各地で味わうお酒に食べ物。釣り、そしてちょっぴりエッチな話もあるのだけど、不思議といやらしくなくて、あっけらかんとしている。東欧に行きたくなったなぁ。そして、ウィスキーの飲める大人になりたいと思った。(笑)旅もどんどんお手軽になっちゃって、旅慣れればなれるだけ、いつどこに行っても、本当の驚きに出会えることは少なくなっている。こういう生き生きとした感性で旅を捉えられたら。

  • 福井の越前ガニについて書かれているので読んでいる。文学の分野で福井というのは、どう捕らえられているのか?

  • 食べ物を求めた旅したくなる!

  • 御叱呼までがいい匂いを発散するという、ズブロヴカ。
    思わず買って、飲みながら読んだ。

    その他にも、アブサン、シュタイン・ヘーガー、茅台酒、プイイ・フュイッセ…古今東西の銘酒が飲みたくなる。

    涎が出るほど旨そうな料理や酒、そして旅先での生々しい匂いを感じる風景描写、読みながら、生理的に、本能的に惹き付けられてしまうエッセイの数々。

    たまらん。

  • 酒から始まり、釣やら何やらが、いつもの開高節で繰り広げられる。
    酒でも飲みながらゆっくり、直接、聞きたいなぁという感じ。

  •  酒と食、煙草、釣り、旅、および恐らく若さについてのエッセイ。

     肉体の疲れは糖分で癒される。
     心の疲れは酒精を求める。

     という一文が妙に心に残った。

  •  コラム・エッセイ。酒、美食、釣り、旅について。カニが食べたくなった……どんぶりに山盛りのカニ……カニミソ……(煩悩)
     世界各国の種々の酒とその周辺のエピソードは、読んでいてなかなか楽しかった。雑学的な楽しみにしても、実際に各地を旅した人の言葉なので、単なる豆知識に留まらないおもしろさがある。
     感覚的に☆三つをつけたけれど、これは氏の他のエッセイ集と共通するエピソードも重複して登場するため、読んだ順番のせいで相対的に読みごたえが少なく感じられただけのような気もする。

  • 俗っぽいですよね、開高健。
    下世話な話にしても、カタカナや羅列を多用する表現にしても。

    でも、それが男友達との気楽で奔放な旅行を思い出させ、
    読んでいて楽しい気分になるんです。
    メリハリある文章も、移動中の冗談と景勝地での放心を繰り返す旅行そのものに近くて、いいですね。

    各々好き勝手な話をして車を運転しながら、
    ゆく先々で美味いものを口にし、絶景を目にし、
    そんな肩ひじ張らない旅行気分を味わえる一冊だと思います。

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

開高 健(かいこう たけし、かいこう けん)
1930年12月30日 - 1989年12月9日
大阪府、天王寺区生まれの小説家。大阪市立大学法文学部法学科在学中、同人誌活動を始める。洋書輸入商、壽屋(現・サントリー)宣伝部を経て、作家活動を開始。
1958年、『裸の王様』で芥川賞、1968年『輝ける闇』で毎日出版文化賞、1979年『玉、砕ける』で川端康成文学賞、1981年菊池寛賞、1987年『耳の物語』で日本文学大賞をそれぞれ受賞。ほか、主な著書に『日本三文オペラ』『夏の闇』『私の釣魚大全』『人とこの世界』などがある。

開高健の作品

地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする