対談 美酒について―人はなぜ酒を語るか (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101128122

感想・レビュー・書評

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  • お酒にまつわる数々の悪戯についての記録。
    ひと昔前の男性はそれでした!と言うもの。
    今ではハラスメントなんだろうけど、そうしたじだいを経て今があり少し懐かしく思ってしまう。
    巻末に色々な酒についての解説があり、そちらは大変勉強になる。

  • 開高健の博識美(と呼びたい)、吉行御大の有識美、どちらにも酒以上に酔えるが、これを編集したライターの「文字の選び方の美しさ」にも大きな評価を差し上げたい。活字オタクにとって、どの漢字がひらがなにひらいているか、カタカナに直されているか、句読点の打ち方やほんの小さなため息、笑い声、しぐさ、改行、そんなものがその場の臨場感をいやがうえにもかきたてる。プロの読み物として、たぶん何度も読み返してしまうだろう対談集です。

  • タハッ、オモシロイ。般若湯の世界は奥深く、マテニーだの、トマトジュースにウォッカを混ぜるだの、現在なら、さして驚かないことでも、ふたりの舌にかかると深淵な世界に踏み込んだような新鮮な面持ちになる。
    遠藤周作も安岡章太郎もモームも読んでみようと思う。ふたりのしゃべりの感覚は、男らしく、とか、女らしく、とか、の時代のノスタルジーを感じさせる。
    アの付く刺激物よ、永遠なれ(笑)。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「アの付く刺激物よ、永遠なれ(笑)。」
      開高健と吉行淳之介の対談があったとは、、、読まなきゃ(飲まない私ですが)!
      「アの付く刺激物よ、永遠なれ(笑)。」
      開高健と吉行淳之介の対談があったとは、、、読まなきゃ(飲まない私ですが)!
      2014/06/09
    • たたよんさん
      ぜひご賞味あれ!
      ぜひご賞味あれ!
      2014/06/09
  • 2023年6月21日読了。

    57
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  • 母親が貸してきた。父が開高健が好きで、11か12歳の誕生日に彼のエッセイをプレゼントされたんだが意味がわからなかったな…その歳の娘に読ますものかよwそんな父も先日死んで、酒飲みながらもっと語りたかったねえと思うのでした。

  • サントリーオールドが「単一銘柄としては世界で最も売れているウイスキー」だったころの対談集。

    ヤバめな二人だけに、今なら炎上しそうなエロネタ、過激ネタも満載だ。○○人はくどい的な話も炎上しそうな話は、自分の経験でも2人ほど思い当たるフシがあって妙に納得した。

    「昔は老いも若きも殴り合いをやっていたね」と振り返っているが、90年代に働いていた会社で、飲んで罵り合い、つかみ合いが普通にというか毎度飲み会で発生していて驚いた記憶がよみがえった。どんな会社だったのか。

    相性がいいという「生がきにシャブリ」は未体験。今度やってみよう。

  • 最高の一冊です。酒、女、性、食…素晴らしい殿方2名が語る語る。タイムトラベラーがあったら、この座談を覗き見たい!ニヒルな吉行淳之介、その彼を大兄と慕う開高健との丁々発止のやりとりは、必読です。

  • 20171015読了
    1985年発行。グルメ、というキーワードでくくっているだけで、実はあんまりよく知らない作家さん2人。3回に分けての対談。戦後の話がリアル。男どうしならではの話題も・・・。最終の第三夜になって、ラストだからちょっと真面目に対談しようか、という雰囲気を感じる(笑)

  • 新書文庫

  • 吉行淳之介VS開高健 の「美酒について」。

    ユーモアと知性、そしてお色気ありの
    まさに芳醇な香りと味わい広がるトーク。

    こんなふうに、多岐にわたる
    お話ができたら、お酒の愉しみはますます
    豊かにふくらみ、花開くのだろうと
    羨ましく、ご相伴させていただく思いになった。

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著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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