- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784101128146
作品紹介・あらすじ
明治から現代にいたる小説家や詩人たちの死に際して書かれた弔辞を集成した異色の書。硯友社の総帥として明治文壇に大きな足跡を残した尾崎紅葉が没した時に門下の泉鏡花が寄せた弔辞、絢爛たる美的世界を築き上げた三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた時に武田泰淳がたむけた弔辞など、慟哭の思いをこめて捧げられた鎮魂歌55編。
感想・レビュー・書評
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開高健 「 友よさらば 」 作家の弔辞を集めた本。感動的。弔辞は 死の中の生を言葉で表現する という意味で 小説に似ているのかも。
永井荷風→森鷗外
「先生はいつも独りである。一所に歩こうとしても 足の進みが早いので、つい先へ先へと独りになって仕舞う〜時代より優れ過ぎた人の寂しさを想像せずに居られない」
菊池寛→芥川龍之介
「ただ我等は君が死面に平和なる微光の漂へるを見て甚だ安心したり、友よ安らかに眠れ」
岡本一平→岡本かの子
「立ち直って かの女がいる如く平常通り暮らすのが、かの女のいない後も かの女を 我が家に生かして行く唯一で堅実な方法」
川端康成→横光利一
「僕は日本の山河を魂として君の後を生きてゆく」
椎名麟三「この人生は たとえ意味がなくても、助けてくれ と叫ぶことができる。それが文学だ」
武者小路実篤「自分は人生という救急車に乗っている、それは死に向かって走っている、私はそれを知っているが落着いている」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すんごい作家てんこ盛りなんだけど、割に型どおりなもの、名文を書く方により意識が行ってそうなもの、本気で嘆きが伝わって来そうなもの、、色々あって面白い。
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2008/4/25購入
2009/2/19購入
著者プロフィール
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