破れた繭 (新潮文庫 か 5-22 耳の物語 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101128221

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  • 開高氏のエッセイ。幼少時代~大学時代まで。

    文学の世界や自然世界に魅了されて過ごした思い出や、戦後の働きづめだった思い出。

    氏の目を輝かせていた日々や、悶々としていた日々が描かれている。

    一読して、氏のとても繊細で過敏な気性を感じることができるけれども、どれだけの暗い言葉や表現を目にしても、なんだか愉快で笑えてくるのが不思議でならない。

    ひょんな成り行きで、お金も未来もない贋大学生(=開高氏)が、結婚するはめになってしまうエピソードなどは、とっても愉快爽快。

著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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