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- / ISBN・EAN: 9784101130064
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(2013.12.09読了)(2013.01.22購入)
土佐の安岡家の幕末物語です。ノン・フィクションのようです。
幕末の土佐藩の様子が詳細に描かれています。当時の史料がたくさん引用されていますので、読むのに苦労します。内容の把握が難しく難儀なのですが、四苦八苦しながら読んでいます。山内一豊が土佐に乗りこんできてからの話も出てきます。
上巻は、安岡家の次男嘉助が吉田東洋暗殺に関わり、脱藩し、「天誅組」に加わってどんな戦いをしたのか、武市瑞山の切腹に至る経過などが詳細に語られています。
2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の武市半平太がかなり史実に近い描き方がされていたことがわかります。「天誅組」については、今まで知りませんでした。
幕末というのは、物語の宝庫で知らない話がまだまだ、ありそうです。
●海舟の日記(399頁)
会藩は、上に人物なく、下士激烈無着落。その規模、殊に狭小。必ず労して天下の大害を生ぜん。また憐れむべし。
☆関連図書(既読)
「サルが木から下りるとき」安岡章太郎著、角川文庫、1974.01.05
☆関連図書(既読)
「保科正之-徳川将軍家を支えた会津藩主-」中村彰彦著、中公新書、1995.01.25
「奥羽越列藩同盟」星亮一著、中公新書、1995.03.25
「戊辰戦争」佐々木克著、中公新書、1977.01.25
「松平容保-武士の義に生きた幕末の名君-」葉治英哉著、PHP文庫、1997.01.20
「松平容保は朝敵にあらず」中村彰彦著、中公文庫、2000.02.25
「明治の兄妹-新島八重と山本覚馬-」早乙女貢著、新人物往来社、2012.05.28
「カメラが撮らえた新島八重・山本覚馬・新島襄の幕末・明治」吉海直人編著、中経出版、2013.04.24
「新島八重の維新」安藤優一郎著、青春新書、2012.06.15
「小説・新島八重 会津おんな戦記」福本武久著、新潮文庫、2012.09.01
「小説・新島八重 新島襄とその妻」福本武久著、新潮文庫、2012.09.01
「八重の桜(一)」山本むつみ作・五十嵐佳子著、NHK出版、2012.11.30
「八重の桜(二)」山本むつみ作・五十嵐佳子著、NHK出版、2013.03.30
「八重の桜(三)」山本むつみ作・五十嵐佳子著、NHK出版、2013.07.26
「八重の桜(四)」山本むつみ作・五十嵐佳子著、NHK出版、2013.10.10
「吉田松陰」奈良本辰也著、岩波新書、1951.01.20
「吉田松陰」古川薫著、光文社文庫、1989.06.20
「吉田松陰の東北紀行」滝沢洋之著、歴史春秋出版、1992.12.25
「岩倉具視-言葉の皮を剥きながら-」永井路子著、文藝春秋、2008.03.01
(2013年12月10日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
「私の親戚に1軒だけ東北弁の家がある」代々土佐に住む安岡の一族が、なぜ遠い北国に渡ったのか。歴史を遡った著者は、幕末維新を駆け抜けた安岡3兄弟にだどりつく。戊辰戦争で戦死した長男覚之助、吉田東洋を暗殺、刑死した次男嘉助、自由民権運動に関わった三男道之助。膨大な資料と綿密な取材で安岡家の歴史をひもとき、同時に激動の時代の全貌を鮮やかに描ききった巨編。
著者プロフィール
安岡章太郎の作品





