遥かな国遠い国 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1971年1月1日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131085

感想・レビュー・書評

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  • どくとるマンボウシリーズなどのエッセイでお馴染みの作者だが、本業は小説家。
    美しく幻想的で、ちょっと物悲しい短編集。
    北杜夫氏の傑作であると思います。

  • 良書。北杜夫の中でも躁的要素の強い短編集。当時としては実験的な作風のものもあり、読んでいて飽きない一冊でした。表題作の『遥かな国 遠い国』は悲哀とユーモアと幻想のバランスが絶妙。若い人にもっと読んでもらいたい作家さんです。

  • 悲しい話ではある。しかし北杜夫の最高傑作だと思う。
    ロシア船に拿捕された失語症の少年は、異国の草原にて一時(いちどき)、愛に満たされた
    ことだけは間違いのない真実だろう。いや事実だろう。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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