あくびノオト (新潮文庫 き 4-13)

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感想 : 6
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  • 本 ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131139

感想・レビュー・書評

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  • ★2.5かなぁ。
    リズム感が終始合わないまま終了、といった感じ。
    最近この作家のエッセイをちょっと集中的に読んどる訳ですが、どうもピタリと来ない。『楡家の人びと』の作家とはちょっと思えないんですよなぁ、正直申し上げまして。

  • 教育界などで「生きる力」などと云われて久しいけど、
    天邪鬼なボクは、「ゆとりを持ちなさい」なんて云われると
    逆に余計に緊張しちゃう…ま、そうした時代に
    学校生活を送ったことなどないのだけれど…

    どんなふうに過ごしていたって、どこかしら
    生きにくさなんてものは感じられるんだろうし…
    あ、そうか…もしかすると、あくびって、
    きっと「生きる力」につながるんだろうな、と思ったのです。

    本書の著者は、特有の自虐的な云いまわしをしてるけど、
    それが心地よくも感じられるのは、肩ひじ張らず、
    ことさらリラックスしようなどとも思わず、
    ふわりとあくびをすることっていいよね…って…

    そんなことを、小さな小さな文章の重なりの狭間に、
    そっとそっとしのばせてあるような一冊なんです。
    みんな懸命に生きてますよね…でも、あくびだって
    思わず出ちゃうでしょ? だから生きてるって素敵なんです!

  • 企画コーナー「追悼- Steve Jobs・北杜夫」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/11/1-12/22まで】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1235933

  • 佐々木侃司さんのイラストに惹かれ、
    思わず買ってしまいました。

    北杜夫さんの作品を初めて読みました。

    髪の毛で作った醤油の話や、
    バナナの皮で転ぶことへの考察、
    などなど、面白いことは色々ありました。

    文章も洗練されています。
    佐々木侃司さんのイラストとのマッチもいい味出しています。

  • なんだかおかしい現実とのズレの感覚を作品化した「第三惑星ホラ株式会社」「少年と狼」「活動写真」などの物語。なまけものとかホラ吹き人間へのやさしい共感、沖縄紀行、医学生時代、そして精神科医としての体験を記すエッセイなど―著者の人間そのものから表われるユーモアと深い洞察によって描かれた、初期短篇とエッセイを収録する、北杜夫の不思議な世界。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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