白きたおやかな峰 (新潮文庫 き-4-22)

  • 新潮社 (1980年1月1日発売)
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本 ・本 (319ページ) / ISBN・EAN: 9784101131221

感想・レビュー・書評

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  • 趣味と違うので進まず

  • 山、のぼりてー!と思った。作中の時代の登山は、今とは比べ物にならないくらい過酷なようだ。でも、だからこそ今とは違った感動がありそうな。まあ、どちらにしてもディランなんて登れませんが。

  • ヒマラヤのディラン峰に挑むパーティーに同行した医師=北杜夫氏による登攀記。ポーターのやる気がなかったり、悪天候に悩まされたり、高度のために体調不良が起こったり、雪崩やクレヴァスに行く手を塞がれたり…。最後の登頂のためのアタックは、悲壮感さえ漂う。
    登山の究極形態とまでいえるヒマラヤ登山のすべてを追体験させてくれる本である。

  • そんなに数を読んだわけではないが、山岳小説は大概、真面目で緊迫しているものである。
    この本は、ヒマラヤの7000m級未踏峰という超真剣な登山隊のようすをユーモアを持って、どこか一歩引いてそれでいて、、自己に心酔することなく、隊員の名誉を傷つけるものでもなく、絶妙なバランスで描いている。
    どこまでが小説でどこまでが事実なのかわからないが、大筋は北杜夫さんが参加した1965年の京都府山岳連盟隊の遠征に沿っているようである。ウルドゥー語が飛び交うのも面白い。

    最年少隊員だった高田さんのブログ記事
    http://takatanaoki.com/?p=891

  • えっ? と読み終わりの感想。新しすぎる感じだったけど
    昔の本だし、こんな感じもよくあったのかしら。

    内容は今まで読んだ山岳小説とは、少し趣きの違うもの、
    ということで☆4つ。

    沢山いる遠征隊員それぞれの視点が入り混じっていて、
    読み始めは、分かりづらいなぁ、もう少し絞って書いてくれ
    と思ったんだけど、
    読み進めるうちに、なるほど、それが意味をなす物語なのね、と納得。

  • 終わりが印象的で、何度も読み返した。

  • とても良かったです。
    著者の表現力には感服します。
    登場人物がとても個性的に描かれ、
    そしてこのチームの雰囲気なんかも伝わってくるのです。
    自分もそこにいたようです。
    本当に良かったです。

  • 企画コーナー「追悼- Steve Jobs・北杜夫」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/11/1-12/22まで】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1235955

  • 山岳小説。パキスタンの未踏峰ディランを目指す男たちの物語だけれど、もっと最近の山系(?)小説に出てくる人や設備と比べると大丈夫なのかなと危なっかしい感じがしたり。でもそれこそがまた醍醐味。ひとりひとりに思い入れしすぎることなく、淡々と書かれていて、でも頂上へ一歩ずつゆっくり確実に近づいていくのが、もどかしくもありながらともに登っていく気持ちになれる。
    最後の(今の小説のお約束からしたら)反則技的な終わり方も、この物語にはあっているんだろう。

  • ちょうど、この前に『K12峰遠征記』を読んで、偶然だがまたパキスタン遠征の物語だった。

    本書はパキスタンの未踏峰ディランに挑戦する山男たちの物語。隊長やドクターを初め個性的なメンバーが活躍する。
    処女峰に果たして登頂できたのか。なかなか面白い本です。北杜夫はこれが初めて読んだ本です。

    是非どうぞ。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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