- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101131221
感想・レビュー・書評
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趣味と違うので進まず
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山、のぼりてー!と思った。作中の時代の登山は、今とは比べ物にならないくらい過酷なようだ。でも、だからこそ今とは違った感動がありそうな。まあ、どちらにしてもディランなんて登れませんが。
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ヒマラヤのディラン峰に挑むパーティーに同行した医師=北杜夫氏による登攀記。ポーターのやる気がなかったり、悪天候に悩まされたり、高度のために体調不良が起こったり、雪崩やクレヴァスに行く手を塞がれたり…。最後の登頂のためのアタックは、悲壮感さえ漂う。
登山の究極形態とまでいえるヒマラヤ登山のすべてを追体験させてくれる本である。 -
えっ? と読み終わりの感想。新しすぎる感じだったけど
昔の本だし、こんな感じもよくあったのかしら。
内容は今まで読んだ山岳小説とは、少し趣きの違うもの、
ということで☆4つ。
沢山いる遠征隊員それぞれの視点が入り混じっていて、
読み始めは、分かりづらいなぁ、もう少し絞って書いてくれ
と思ったんだけど、
読み進めるうちに、なるほど、それが意味をなす物語なのね、と納得。 -
終わりが印象的で、何度も読み返した。
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とても良かったです。
著者の表現力には感服します。
登場人物がとても個性的に描かれ、
そしてこのチームの雰囲気なんかも伝わってくるのです。
自分もそこにいたようです。
本当に良かったです。 -
企画コーナー「追悼- Steve Jobs・北杜夫」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/11/1-12/22まで】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1235955 -
山岳小説。パキスタンの未踏峰ディランを目指す男たちの物語だけれど、もっと最近の山系(?)小説に出てくる人や設備と比べると大丈夫なのかなと危なっかしい感じがしたり。でもそれこそがまた醍醐味。ひとりひとりに思い入れしすぎることなく、淡々と書かれていて、でも頂上へ一歩ずつゆっくり確実に近づいていくのが、もどかしくもありながらともに登っていく気持ちになれる。
最後の(今の小説のお約束からしたら)反則技的な終わり方も、この物語にはあっているんだろう。 -
ちょうど、この前に『K12峰遠征記』を読んで、偶然だがまたパキスタン遠征の物語だった。
本書はパキスタンの未踏峰ディランに挑戦する山男たちの物語。隊長やドクターを初め個性的なメンバーが活躍する。
処女峰に果たして登頂できたのか。なかなか面白い本です。北杜夫はこれが初めて読んだ本です。
是非どうぞ。 -
北杜夫がドクターとして參加した、
カラコルムのディラン峰遠征登山隊を題材にした小説。<BR>
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酷しい山に立ち向かふ人間のドラマが、
輕妙なタッチながらも抒情的に描かれてゐる。<BR>
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三島由紀夫がこの本の題名について北杜夫に云つたこと。<BR>
「北君、白きといふ文語表現に、たをやかな、は調和していないよ。
たをやかなる、にしたはうが良い」<BR>
北杜夫は、もつともだとは思ひながらも、
「たをやかなる」とすると堅い感じがするので、
あえてそのまま「たおやかな」にしたそうな。<BR>
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私のHP(本館)の名前「白きたおやかな部屋」が
この本の題名のパクリであることは云ふまでもない。<BR>
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ちなみに、登場人物のひとりに田代といふ關西弁の男がゐる。<BR>
これは實はヤマケイで連載されていたエッセイ『何で山登るねん』の作者、
高田直樹さんがモデルなのださうである。<BR>
『何で山登るねん』はとても面白い本で、
山男の生態を理解するにはとてもよい入門書(?)である。<BR>
こちらもお薦めである。<BR>
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北杜夫の代表作としては異質の山岳小説。私の記憶では新潮の書き下ろし箱つき装丁本の最初だったような。汚さないように大事に読んだ記憶がある。