- 本 ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101131320
感想・レビュー・書評
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Hawaii Honolulu空港からDELTA航空611便に乗って,中部国際空港へ向かう機上で読み始めました。
いやぁーとても特徴があって面白い文章とお話です。これが北杜夫の小説なのか!と思いました。独特の文体ですね。なんだか少し時代を感じさせはしますが,今読んでも十分に面白い。
あるお話の中でエリザベス女王が使った「おしゃぶり」が出てくるのですが,なんとこの「おしゃぶり」の値段が7万ポンド。その当時わ日本円で7千万円!だったそうです。ということは1ポンドが1000円なのだ。今は130円くらいなので,おおよそ8倍のお値段。
わたしらの世代は1ドルが360円だったことを強く記憶にとどめていますが,そっちは現在約80円/ドル。これは今おおよそ1/4かな。
なので,いかに大英帝国が当時からは激しく衰退してしまったかが,よぉくわかると言うものです。今では物価が高すぎてユーロの仲間に入れてもらえませんものね。一人孤独に暮らす英国人・・・。むむむ。
わたしは昨年英国に長く滞在しましたが,マックのお昼セット品が3ポンドくらいでした。今なら390円。このジバコの当時だと3000円なのだ。いったいどうやって昼飯食えばよかったのだろう。もっとも当時はマックもなかったのだろうけどね。
お話には,明智小五郎が出てきます。アルセヌルパンも出てきます。そしてもちろん北杜夫自身も出てきます。出てくる北杜夫は間抜けです。ここがまた面白いです。
それにしても、この文庫本の解説がまた変わっている。いや変わっているだけでなんともつまらない。どこかの作家が書いたもののようであるが、どうやら北杜夫よりも先輩格の作家の様子で、北杜夫などと呼び捨てしている。けしからんこんなばかなことがあろうか。作者は自分の文庫本の解説者を選ぶことはできないのであろうか。でもそれを差し置いても星は5つである。ああ、面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく楽しい気分になれる。
風船ガムの少年の話が大好き。 -
中学受験生にお勧めの本の中にあったので読んでみたが、この本には、ちょっと下ネタ系がはいっており、小学生に読ませたいようなものではなかった。
しかもなんだか、くだらなすぎてつまらなかった。 -
ユニークでちょっとニヒルで小粋な怪盗の織りなす連作。ちょっと読みづらいくせを感じましたがそこも含めて面白い。和田誠さんのイラストもとても良い感じ。
部下を従えるようになり、大活躍しながらも初心を失いかけていたジバコがハートに火をつけられて…な結末がロマンチックだな。 -
中学生の頃何回も読んだ本。古本屋で見つけてつい衝動買い。そして爆笑。全ての話にちゃんとオチがついてるのが素晴らしい。子供の頃に好きだった本を何10年も経ってから読み返すと色々再発見があって面白いです。
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理想の怪盗。初心を忘れない。
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2009.7.31
北 杜夫さんらしい切り口でおもしろい。 -
き-4-32
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ユニーク推理小説。童心にかえる、おもいだす。北先生は偉大だ。
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これ、コレちょうお勧め!ジバコ訳解んなくて面白いです。個人的に猿のパイプの冒頭が有り得なくて好き。ジバコもジバコで変てこな食べ方してっけど、主人公(多分本人だなコレ)も負けず劣らず妙な食べ方…!取り敢えず、林檎にミートソース塗ったら温くなって物凄く拙いかと。そしてファミレスのドリンクバー混ぜるのも真っ青だぜ☆</br>他にも蚤のサーカスとか、実際合ったら見てみたいなぁ。
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