怪盗ジバコ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 85
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131320

作品紹介・あらすじ

史上最強の怪盗が現れた!全世界を股にかけ、これまでに盗んだ額は一国の国家予算をはるかに超える。南海の孤島のヤシの実から共産圏の金の延棒まで、盗めるものは何でも盗む。48を越える国語を自由にあやつり、老若男女どんな人間にも姿を変え、その正体は誰も知らない-ジェームズ・ボンドや明智小五郎もお手上げの、「怪盗ジバコ」のユーモアあふれる活躍を描く連作8編。

感想・レビュー・書評

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  • Hawaii Honolulu空港からDELTA航空611便に乗って,中部国際空港へ向かう機上で読み始めました。
    いやぁーとても特徴があって面白い文章とお話です。これが北杜夫の小説なのか!と思いました。独特の文体ですね。なんだか少し時代を感じさせはしますが,今読んでも十分に面白い。
    あるお話の中でエリザベス女王が使った「おしゃぶり」が出てくるのですが,なんとこの「おしゃぶり」の値段が7万ポンド。その当時わ日本円で7千万円!だったそうです。ということは1ポンドが1000円なのだ。今は130円くらいなので,おおよそ8倍のお値段。
    わたしらの世代は1ドルが360円だったことを強く記憶にとどめていますが,そっちは現在約80円/ドル。これは今おおよそ1/4かな。
    なので,いかに大英帝国が当時からは激しく衰退してしまったかが,よぉくわかると言うものです。今では物価が高すぎてユーロの仲間に入れてもらえませんものね。一人孤独に暮らす英国人・・・。むむむ。

    わたしは昨年英国に長く滞在しましたが,マックのお昼セット品が3ポンドくらいでした。今なら390円。このジバコの当時だと3000円なのだ。いったいどうやって昼飯食えばよかったのだろう。もっとも当時はマックもなかったのだろうけどね。

    お話には,明智小五郎が出てきます。アルセヌルパンも出てきます。そしてもちろん北杜夫自身も出てきます。出てくる北杜夫は間抜けです。ここがまた面白いです。

    それにしても、この文庫本の解説がまた変わっている。いや変わっているだけでなんともつまらない。どこかの作家が書いたもののようであるが、どうやら北杜夫よりも先輩格の作家の様子で、北杜夫などと呼び捨てしている。けしからんこんなばかなことがあろうか。作者は自分の文庫本の解説者を選ぶことはできないのであろうか。でもそれを差し置いても星は5つである。ああ、面白かった。

  • ユニークでちょっとニヒルで小粋な怪盗の織りなす連作。ちょっと読みづらいくせを感じましたがそこも含めて面白い。和田誠さんのイラストもとても良い感じ。
    部下を従えるようになり、大活躍しながらも初心を失いかけていたジバコがハートに火をつけられて…な結末がロマンチックだな。

  • 中学生の頃何回も読んだ本。古本屋で見つけてつい衝動買い。そして爆笑。全ての話にちゃんとオチがついてるのが素晴らしい。子供の頃に好きだった本を何10年も経ってから読み返すと色々再発見があって面白いです。

  • 理想の怪盗。初心を忘れない。

  • 2009.7.31
    北 杜夫さんらしい切り口でおもしろい。

  • き-4-32

  • ユニーク推理小説。童心にかえる、おもいだす。北先生は偉大だ。

  • これ、コレちょうお勧め!ジバコ訳解んなくて面白いです。個人的に猿のパイプの冒頭が有り得なくて好き。ジバコもジバコで変てこな食べ方してっけど、主人公(多分本人だなコレ)も負けず劣らず妙な食べ方…!取り敢えず、林檎にミートソース塗ったら温くなって物凄く拙いかと。そしてファミレスのドリンクバー混ぜるのも真っ青だぜ☆</br>他にも蚤のサーカスとか、実際合ったら見てみたいなぁ。

  • 北氏の作品の中では一番好きかも。

  • 作中のジバコの歌はいまだに憶えている。

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