輝ける碧き空の下で 第2部下 (新潮文庫 き 4-37)

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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131375

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  • 4冊目では、戦時と戦後の、日本の裏側ブラジルの日系移民たちの様子が描かれている。授業でも習わなかった日本の裏側の歴史。4冊の中で最も読むべき、大切なことを知れた。

    まず、第二次世界大戦の真っ只中。1942年からの日系移民の強制収容には心が痛む。

    戦争が終わっても、日本の敗戦を受け入れる負け組と、負けを認めない負け組の殺し合いが起きるなんて何とも悲惨。閉鎖されたブラジルで偽情報が出回ったこと、過度な愛国心で狂う人々、勝ち組を狙った帰国詐欺など当時の混乱が伺える。

    現在使われる勝ち組と負け組の本当の意味を知った。

  • 彦根などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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