優しい女房は殺人鬼 (新潮文庫 き 4-39)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131399

感想・レビュー・書評

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  • 1990/05/10
    すごくユーモラスで楽しかったんだけど、純・絵本作家がバイオレンス作家になっていくと同時に、倒錯の世界にまぎれこんでくところは、人が破滅していく見本みたいでショックだった。
    この主人公、女房を殺して「バイオレンス作家、妻を殺害」なんて週刊誌に載るところまで想像してそう。不気味。

  • 収録内容は以下の通り。

    本編
    佐伯彰一: 奇想縦横の「怪人」ミスター・キタ

    著者が自身と家族の生活を、著者の独断と偏見とユーモアたっぷりに描いた作品。作中作(作中では純文学畑の作家が書いたダメなバイオレンス小説とされている)の中に著者自身のメッセージが込められていたり、著者は(一見)余計なことをいちいち考えて尻込みしてしまう様子が描かれていて、なかなか考えさせる。

    カバーは久里洋二。

  • 北杜夫さんというよりも筒井さんを思わせる、ハチャメチャ躁鬱病的な作品でした。
    一つの出来事にあれこれと思い悩む児童作家のおもしろいこころの動きが描かれていて、いったいこれはどうなるの?というはてなを持ちながらの読書でした。

  • 蔵書整理シリーズこの本読んだ記憶はなかったが,段ボールから出てきたので読んでみた。北杜夫ってもっと面白かった気がするのですが。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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