不信のとき 上 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2006年6月27日発売)
3.54
  • (31)
  • (71)
  • (99)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 544
感想 : 61
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784101132228

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さと道徳的葛藤を描いた物語が展開され、主人公の浅井は、結婚生活の中で浮気を重ねることで自らの人生を危うくします。彼は銀座のホステスとの関係に溺れ、妊娠を経て、妻との間に新たな命が宿るとい...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何か読みたいけど思いつかない。困ったときの有吉佐和子。

    昭和40年頃の東京。
    赤線が廃止され、婦人誌にも性についての記事が掲載されるようになった時代。妻は家で夫の帰りを待つのが当たり前の時代。

    大手商社の宣伝部に勤めるデザイナーの浅井は、印刷会社社長である小柳老人とよく飲み歩いていた。ある時は新宿のヌードスタジオ、定番は銀座のクラブ。結婚15年の妻が家にいながらも、過去に2度浮気し、再び銀座のクラブの女マチ子と恋仲になる。

    ついにマチ子は田舎の清水で出産。浅井も1泊の箱根旅行と妻の道子に嘘をつき、娘の顔を見に行く。【下巻へ】

  • 上下読了後に書いてます。
    くどいほどの前振りやったという訳ですかい。。。

  •  今年は有吉佐和子(1931-1984)さんの生誕90年であります。若くしての病死でしたが、「笑っていいとも」での奇行から僅か二か月後の訃報に、当時は死因が色色取沙汰されたものです。

     ここで登場する『不信のとき』は、1967(昭和42)年に日本経済新聞にて連載されたもの。主人公の浅井義雄くんは、大手商社の宣伝部に勤めるサラリーマン。結婚して15年が経つが、妻の道子との間には子供はゐません。過去に二度、浮気をして大騒ぎになつた事はありますが、近年は落ち着いてをり、女と遊ぶにも慎重に慎重を重ねてゐるため、発覚はしてゐません。

     ところが、ある時知り合つた銀座のホステス・マチ子に惚れてしまひ、関係を持ちます。彼女は浅井くんの子供が欲しいと云ひ出し、身籠ります。浅井には迷惑をかけない約束で出産するのですが、何とその直後に、妻の道子が妊娠したとの連絡が......

     云つてみれば、順調に出世コースを歩んでゐた男が、女で失敗して転落の詩集を綴る物語であります。簡単に言へば自業自得なのですが、作中での、ほとんどの男は結婚したことを後悔してゐる、との指摘には困りますな。かかる事を言はれて、既婚男性はどのやうに反応して良いのか、途方に暮れるではありませんか。

     ただ、読み進むうちに、男としては浅井くんに感情移入して、いつ妻にバレるかヒヤヒヤするのであります。そして遂にその時はやつて来た! 道子とマチ子の対決! 月並みですが、女性の怖さをまざまざと見せつける会話です。本当に男つてのは、陰でどんなことを言はれてゐるか分つたもんぢやない。

     世の女性たちから、男社会に対する復讐とも云へる小説でせう。ところで、道子が生んだ子供は、本当に人工授精なのか、弟が勝手に代理に同意書にサインできるのか、疑問が色色疑問で終つてしまひました。まあ探偵小説ではないから、それは本質ぢやないのでせうが、気になるところでした。

     尚、この小説は大映で映画化されてゐます。田宮二郎がポスタアの序列を巡つて異議を唱へ、結果的に映画界を去るきつかけとなつた作品でした。でも、どうみても田宮が主演だよねえ。全く永田つて奴は......

  • 感想は下巻で

  • おもしろい

  • 不倫はまだバレません。

  • 下巻にまとめて

  • 私は苦手でした。女の腹黒さ、意地、みたいなものは読んでいて気持ちのいいものではないので。

  • 最近再放送しているドラマの原作になった同名だなと、図書館にて見つけてふと借りてしまう。いやはや、昔の話みたいですが、ほんとこれを現在にもつうじているな~と驚きでした。

    しっかし、「あなたには迷惑かけないから子供がうみたいの」って言葉怖いですね~。

  • この本は社会人になったころに先輩からいただいたものだけど
    恋愛まっただ中の私は読もうとしていなかった
    30になり、久しぶりにこの本を開いてみて
    今この本を読んで良かったと思った。
    最近じゃ「昼顔」とか主婦の不倫をネタにしたドラマもやってるけど
    昔に書かれたものなのに、今にも通じるな~と作品の力に感動した。
    しかし、先輩はなんで20そこそこの私にこの本くれたのでしょう(笑)

  • 「男の浮気に対する女の非常な復讐を描いた問題作」

    女ってこえぇ~、と思わず言ってしまう
    状況も年齢も異なる2人の浮気男と、それにかかわる4人の女性が描かれている

    「女は怖い」と思いつつ
    子ども生んだ強さと、腹を据えたときの怖いほどの潔さは、どの女性もみな持っているものではないだろうか

  • 男の浮気に対する女の非情な復讐劇ということで、ドロドロ感を期待してたけど、上巻ではまだ復讐は始まらない。ただ、何となくこれから何か起きますよ感(伏線?布石?)の描写は満載なので、下巻が早く読みたい。
    いまんところは、★3つ。

  • 読んでて思ったのは、推理小説じゃないけど
    なんとなく松本清張の『わるいやつら』に似てるなぁ~って思ったのよ。
    文章のなんとなく男性的な感じがするわ~。

    愛人に「認知しなくていいから、あなたの子を産みたい」って言われる男と
    「お前の子供がほしい」っていう男の話。
    結局は、女の強さで地獄に落とされるのよ。

    ほんと、女の執念っていうか、怨念っていうか、
    恐ろしいわよね~。

  • 面白かったー!昔の話だから女の人に感情移入はできないかと思ったんだけど、浮気されても泣きすがるわけではなく、「私は一人でも生きられるがお前はどうなのか」と夫に問いただす女性二人がかっこいい。44年前の話だけど、いまでも十分に通じる話。有吉作品は二作品めだけど、完全にハマりました!次は「非色」を読む予定♪

  • 有吉佐和子作品、面白い
    単なる浮気や恋愛でなく、男女、人間の裏側、潜在意識などが
    微妙に描かれていると思います
    亡くなられているのが残念、新しい作品に出会いたかった

  • これって、映画化かドラマ化された?ストーリーに覚えがあるわけじゃないけど、なんとなく・・映像化されてそうなくらい、面白く引き込まれる展開!下巻も楽しみ。

  • ドラマがきっかけで、この作品の存在を知りました。

    私が生まれるよりも前に日経新聞に連載されてた小説なんですね。
    そして何度も映画化・ドラマ化されてる作品なんですね。

    ドラマ(2006年版)と時代背景がかなり違ってて、そこがまた面白いかも。


    中年男性と、正妻・愛人との子供をめぐる愛憎劇。

    道子(妻)と路子(愛人)。
    道路という文字を見る度に反応してしまう主人公。
    しかも「道路」という文字だと「道」のほうが上にある(=妻が上)。
    うーん…上手いこと考えた。

    ドラマを先に観てたので、どうしても、主人公=石黒 賢、妻=米倉 涼子、愛人=松下 由樹で読み進めてしまいました。

    千葉正助の表紙もきれい。
    とりあえず上巻読了。下巻に続きます。

  • 生まれる前に書かれた話なのに
    全く古さを感じさせない。

  • レビューは下巻で。

  • 上下セットで$2

全50件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

有吉 佐和子(ありよし・さわこ):1931年、和歌山市生まれ。作家。東京女子大学短期大学部英語科卒。1956年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』『和宮様御留』など話題作を発表し続けた昭和を代表するベストセラー作家。1984年没。

「2025年 『有吉佐和子ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

有吉佐和子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×