小説日本銀行 (新潮文庫)

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  • 本 ・本 (550ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101133072

感想・レビュー・書評

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  • その人の能力ではなく、マイナス評価だけがその評価基準となる社会。
    そんな社会では、主人公・津上の義通(ぎっとう)な生き方は、当然ながら受け入れられず、はじかれていく…
    もう少し上手く渡れよと思い、余裕のない思考、主人公の生き方に鼻白むことはあったが、そんな人物でなければ主人公にはなりえない。
    それにしても、今のデフレ真っ只中とは正反対のインフレの時代。大きく違うものだ。

  • 日本銀行は通常私達には馴染みのないところですが、それを内部から描ききっている。時代としてはドッチラインが制定されるくらいまでの戦後ちょっとしてですが、なかなか面白かったと思います。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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