男たちの好日 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101133201

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  • 日本の柱たらんとして、電力・肥料その他様々な物品を国内の装置の開発を通じて実現しようとした牧、牧とは対極に位置し儲けるために全身全霊をささげた玉岡、さらに、玉岡とも牧とも違う次元で生きていた詩人花野木。戦前、工業における技術的キャッチアップも全く果たされていない時代、全力を挙げてこれに取り組んだ男の模様が描かれる。もっとも、国に利用されていく牧に助けられながらも、国とは信じれない存在であると言い切る花野木は、著者の想いが投影されていると言わざるを得ないだろう。そんな台詞を態々吐かせる必要はないからだ。
    女ったらしな上、生活破綻者でもある、そんな花野木にシンパシーを感じてしまったというのは、色々問題あるんだろうなぁと感じてしまった。1988年刊行(初出1980年)。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101133204
    ── 城山 三郎《男たちの好日 198001‥-08‥ 日本経済新聞 198805‥ 新潮文庫》
     
    …… 花野木 新作「金を返してもらえない君も辛いだろうが、返せな
    い僕もつらい」 彼はバカバカしくなって……。
     
    …… 檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」と言った
    (Wikipedia)。
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101006067
    ── 太宰 治《走れメロス 200502‥ 新潮文庫》
     
    (20140825)
     

  • 残酷なまでに一人の男に失敗と苦心をひたすら課す。
    「われ日本の柱とならん」とする男と、「遊楽こそ生きること」とする男、「銭儲けが全てだ」という男、三者三様の生き方を対比させ、徹底的に一番目の男の不器用さと理想主義を描き出す。

    国家と男の対峙。男の理想。一貫して城山さんの本骨頂である。

    昭和電工の森矗昶さんをベースにして書かれた本作。「鈴木三郎助伝・森矗昶伝」もあわせて読みたい。

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プロフィール

城山三郎(しろやま さぶろう)
1927年8月18日 - 2007年3月22日
愛知県名古屋市中区生まれ。大日本帝国海軍に志願して入隊し、特攻隊の部隊に配属されたが、訓練中に終戦となった。東京産業大学(一橋大学の前身)を卒業後に1963年までは大学講師を務めながら作家活動を続けていた。経済小説を一ジャンルに格上げした先駆者のひとり。伝記小説、歴史小説も多い。
1957年に『輸出』で第4回文學界新人賞、1959年『総会屋錦城』で第40回直木賞、同年『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞と毎日出版文化賞、1996年『もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界』で第44回菊池寛賞をそれぞれ受賞。2002年に朝日賞を授与される。
代表作としては上記作品に加え、二度テレビドラマ化された『官僚たちの夏』、妻との想い出を描いた遺稿のエッセイ『そうか、もう君はいないのか』、よくタイトルが人物評としても用いられる、『粗にして野だが卑ではない』が挙げられる。

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