打たれ強く生きる (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101133218

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  • 「人生の持つ時間は限られている。その中で、時間を忘れるほどの陶酔をどれだけ多く持ったかで、人生の価値は決まる。」

    「随処に主となる。電車で体を移動させていても、確かな自分の人生と自分の時間がある。」

    など、人生の指針が書かれている。

  • いい音楽、いい美術、いい映画。そうしたうるおいを持たなければ、長い人生はつらいものになる。会社のためにカリカリ働くだけが能ではない。(花王の丸田社長の忠告)

    ー全くそのとおりだと思います!

  • 世の中変わった。

  • ・平素から十分、部下についてよく観察し、よく勉強しておかなければならない。どんな育ちで、どういう家庭で、どんな生活をしているか、何を勉強し、何に興味を持ち、どんなつき合いをしているか、等々。できるだけ深く、くわしく知っている必要がある。つまり、部下をまるごとのみこんでおくということで、そうなってしまうと、たとえイヤな部下でも、イヤなやつと思えなくなる。そのとき、部下ははじめて「この上役のためなら」と、本気にいいアイデアを出してくれる
    ・ひとをほめるときは、思いきって、手放しでほめ上げ、ひとをその気にさせる。だが、注文は容赦なくつける
    ・どんな仕事に就かされても、どんな土地へ行っても、必ずその行先には勉強することがあるはず。また、その行先にかかわらず、勉強しつづけることも多いはずである。日頃から、知的好奇心のために、せっせと燃料を補給するくせをつけておくことである
    ・どんな事態にも、第三の道がある。そう思えば、人生にも新しい風が吹いてくるのではないか
    ・経済学者ワルラスの好んだ言葉「静かに行く者は健やかに行く、健やかに行く者は遠くまで行く」
    ・「あいつはあの程度の人間だ」と決めつけてしまうことから、多くのまちがいが生まれる。「あの程度の人間」の中にも、やはり強みや不可知のものがある。おそれる必要はないが、そうした現実から目をそらさぬ方がいい
    ・良寛の言葉「災難に遇う時期には災難に遇うがよく候。死ぬる時節には死ぬるがよく候。これはこれ災難をのがるる妙法にて候」
    ・「成るようにしか成らぬ」(絶望するのではなく、観念する)ときと、「いま、ここ」(全身全霊をあげて挑戦する)というとき。その二つをはっきり見分けていずれも、はらをくくって対処する
    ・権力や贅沢に心がゆらぐようでは、打たれ強い男になれるはずがない(山中鹿之助が当時の主君である明智光秀からの自邸への招きを断り、友人である、光秀の家臣との先約を優先した逸話から)
    ・三本の柱(インティマシー、セルフ、アチーブメント)を太くするためには、肉親を愛し、よき友人を持ち、よき趣味を持ち、文学や芸術を通して自分だけの世界をも豊かにしておくことである
    ・『かもめのジョナサン』の著者リチャード・バックの言葉「たいへんだったが、しかしすばらしかったといえる人生を送りたい」
    ・「いま日本中の者が乗りおくれまいと先を争ってバスに乗っとる。無理して乗るほどのこともあるまい。おれたちは歩こう」

  • 内容は古いが、今の時代でも同じことが言えるはず。

  • 父の本棚から借りてきました。
    そうしたら、時々文章に赤線が引かれていることを発見。
    夫の本にはよく赤線が引かれているのだけど、父もそうだったなんて!初めて知りました。。
    (ちなみに私はフセン派です。。)

    結構古い本なので父が現役時代に読んだと思われますが、その赤線を意識して読むと、父の仕事へのスタンス、人間性などが透けて見えるような気がしてちょっとドキドキしました。
    そして、私の父は立派な人だと、あらためて尊敬しました。

    赤線部分書いときます。。

    ・君は立派かもしれぬが、ベテランの選手たちから学ぶべきことがいくつもあるだろう。プロである以上、少しでも学ぼうとすべきだし、学ぶ以上は、学ぶべき相手に敬意を表すべきである。
    ・人生はエレベーターの動きに似ている。上り下りが頻繁であり、いつも誰かがあなたのボタンを押している。底まで行くこともあるが本当に厄介なのは急な動きである。
    ・生き残りの条件は3本の柱を太くしておく必要がある。①インティマシー、つまり家族とか友人とか、親しい人々との付き合い。②セルフ、信仰とか読書とか思索とか一人だけで出来る趣味で、自分だけの世界を持つ。③アチーブメント、これは仕事とか、はっきりした目標や段階のある趣味の世界である。こうした3本の柱がバランスよく太くなれば、何が起ころうと大丈夫。
    肉親を愛し、よき友を持ち、よき趣味を持ち、文学や芸術を通して自分だけの世界をも豊かにしておくことである。
    ・人生とはよくしたもので、絶えている中に、さまざまに得るところが出てくる。
    ・他人に迷惑を掛けるな。
    ・少年の父は、根本のところで、少年を信頼していた。なんの手ごたえもないままに7年間にわたって、無償の努力を続けた。その根気、そのやさしさ。まことの父親ならでは、と思う。
    ・おかげで、やるべき問題がいっぱいあります。それに、底から這い上がるのですから、やればやっただけのことがはっきりします。やりがいがあるじゃありませんか。
    ・商いをしても志を下げるな。

  • こちらは小説ではなくエッセイ?パラパラと軽い気持ちで読める。

  • 「歩く」という言葉がたくさん出てる気がする。現在、免許証も失い、歩くことにしてるから。視点や見聞がだいぶ、この本で見つめれれる。

    一見ビジネスブックのように読み取れるが、技術者のことも書かれ、休日の過ごし方が乗ってて面白い。

    よく学んで生きたいと思うような諸説ばかりである。

  • 学びます。

  • 様々な取材を通じて集めた珠玉のセリフ、人生訓。

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著者プロフィール

城山三郎(しろやま さぶろう)
1927年8月18日 - 2007年3月22日
愛知県名古屋市中区生まれ。大日本帝国海軍に志願して入隊し、特攻隊の部隊に配属されたが、訓練中に終戦となった。東京産業大学(一橋大学の前身)を卒業後に1963年までは大学講師を務めながら作家活動を続けていた。経済小説を一ジャンルに格上げした先駆者のひとり。伝記小説、歴史小説も多い。
1957年に『輸出』で第4回文學界新人賞、1959年『総会屋錦城』で第40回直木賞、同年『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞と毎日出版文化賞、1996年『もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界』で第44回菊池寛賞をそれぞれ受賞。2002年に朝日賞を授与される。
代表作としては上記作品に加え、二度テレビドラマ化された『官僚たちの夏』、妻との想い出を描いた遺稿のエッセイ『そうか、もう君はいないのか』、よくタイトルが人物評としても用いられる、『粗にして野だが卑ではない』が挙げられる。

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