イースト・リバーの蟹 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2001年2月28日発売)
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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784101133263

感想・レビュー・書評

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  • 久し振りの城山三郎、面白い。

  • 時代設定は昭和40年代と古いが海外駐在員のフィクション短編集。「真昼のワンマン・オフィス」と同系の小説。海外駐在員=エリートではなく、登場人物はどこかしら暗い印象を与える。日本から遠く離れた場所で自分を押し殺して社業に専念しても、思い通りに報われるわけではないからだろうか。ただエンディングはそのしがらみを断ち切るような変化が訪れることで、主人公がどこかしら吹っ切れたようになること。正しい答えなんて端からないもので、一つのことだけに固執する必要はなくてもいいのだろう。と適当主義の自分は勝手に解釈。

  • 短編集。
    短編はあまり好きじゃないけれど、海外を舞台にした企業戦士の葛藤を描く。
    なんだか切ない気分になる作品達だった。

  • 05/25

  • 様々なビジネスマンのエピソードを描いた短編集。漠然とした不安が後味に残る、ミステリーというか、モヤモヤした面白さの一冊。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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