少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101133379

感想・レビュー・書評

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  • 筆者が作品を書き上げるのに調べたエピソードを軸としたエッセイ集、という感じの本です。

    「5.少しだけ、無理して生きる。」の戦争体験の描写は自分の知らない戦争の現実の一面を捉えており、また戦争を経験した世代に通じる組織と個人の関係性の指摘は興味深い内容でした。

    あとがきは全編のまとめというか、内容をなぞるような不思議な内容でした。

  • スラスラ読めた

  • この人が思う尊敬すべき人物、エピソードを沢山書いている。「こうあるべき」といったニュアンスは薄く押し付けがましくない。

  • とても面白かった。
    会社の上司に借りてから、3日で読み終えた。

    初心が魅力をつくる
    人は、その性格に合った事件にしか出会わない

    他にも心に響く言葉はたくさんあったが、特にこの二つは心に残った。

    落日燃ゆ、雄気堂々、男子の本懐は必ず読もうと思う。

    個人的には、俳句をやっているので、永田耕衣の評伝「部長の大晩年」は読んでみようと思う。
    女性としては、「本当に生きた日」も読んでみたい。

  • 城山三郎氏の過去書のレビュー的な意味合いもある。彼が取り上げた人物たちのいいところがサマリー的に載っていて、この本をきっかけに別の本を掘り進めるというのがよさそう。

  • 「あなたはこれから先、プロの作家としてやっていくのだから、いつも自分を少しだけ無理な状態の中に置くようにしなさい」と城山三郎のアドバイスしたのは、かの伊藤整。
    他、『男子の本懐』の浜口雄幸、井上準之助/『落日燃ゆ』の広田弘毅、吉田茂等、過去の著作に出てくる人物からあるべき生き様を説く一冊。城山三郎の本を読むと昭和の男の愚直で筋の通った生き方とは、対照的な自分との乖離を痛感。
    ページ数は少ないが、城山さんの晩年の集大成的なエッセイ。

  • 一つ一つの“人間の魅力”、そのエピソードはおもしろかったが、一番心に残っているのは広田弘毅の「自ら計らわず」。戦後の日本への覚悟、奥さんの静子さんのエピソードも含め、日本人として知らないといけないのでは、という気持ちにさせられた。いつか『落日燃ゆ』や他の近現代史の人物にスポットを当てたものも読んでみたい。

  • やはり、城山三郎の本は落ち着く。
    今の時代、なんかいろいろ批判されそうな書きっぷりのところもあるけれど、
    城山三郎がかくと、あぁ、こういう時代があったからこそ今があるんだなぁという気持ちになれる。この本も素敵な本でした。
    追記。解説に腹がたつ。本の抜粋ばかりの解説なんか、いらない。だって、本編読んでるし。この文庫にして192ページで語られるから良い作品なのに、それを端折って数ページでまとめようとするなんて、本への冒涜と言って良いと思う。解説読んで、後味悪い。

  • 2017.09.12 社内読書部

  • 城山三郎さんの本は初めてでした。
    勇気付けられ、そして変わらなくてはと思いました。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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