樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1987年1月1日発売)
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本 ・本 (529ページ) / ISBN・EAN: 9784101134017

感想・レビュー・書評

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  • 今、『樅ノ木は残った』を読み終えました。
    自分の信念に基いて生き抜いた人々、
    迷いながら、苦しみながら必死に生きた人々。
    この物語にはそうした武士や町人の姿が丁寧に語られています。
    全体の感想を述べるには、まだまだ時間がかかりますが、
    兎に角読んでよかったという思いだけが今の正直な感想です。
    読み応えのある作品です。
    それにしても、作者の山本周五郎という作家は凄い!

  • およそ四半世紀ぶりに再読。
    これ、若い頃に読んで原田甲斐に陶酔しちゃうと、その後の人生が生きづらくなるかもねw

    今読んだら、宇乃さんがめんどくさい人だなあという感想。

  • 江戸初期の伊達騒動に題材をとった作品。
    幕府の大藩取りつぶしの陰謀が明らかになっていく。

  • あまりにも有名な物語、なかなか手が出なかったけれど、ついに!
    伊達騒動を従来とは異なる視点で描いた作品とか。
    私はこれまでの見方を知らないので素直に読み進めました。
    さて、主人公は家老の原田甲斐。
    仕組まれた事件を、御家騒動として伊達藩が取り潰しに合わないよう、悉く握り潰して行く。
    そのために非業の死を遂げた藩士がどれだけいたことか。
    また甲斐も最後には藩に殉じて亡くなる…。
    ここまでして藩は残さなくてはいけないものなの?!、と現代の私には納得がいかないものの、その目的はどうあれ、甲斐やその他の人々の自己犠牲には頭が下がる。
    読みごたえ、ありましたー!!
    ほんとは最後は甲斐に穏やかな老後を過ごして欲しかったけどね。

  • 独眼竜政宗の登場人物の子孫たちがでてくるので
    時代物にしては親近感がある。
    東北ツーリングのおかげで土地勘が少しあるのも
    読んでてたのしい。

  • 再読

  • 03.7.5

  • 「伊達騒動」の話。原田甲斐の生き方が深く心に残った覚えが。じわりじわりと感動が込み上げてくる話です。つか、おっさんかっこいい……。

  • 周五郎はほとんど読みましたが、やっぱりこれが色んな意味で一番想い入れあります。おじさま…(涙)

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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