虚空遍歴 (上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134116

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  • 旗本家次男中藤沖也,從小長在不愁吃穿的家庭,卻因為志在淨琉璃,因此離開家裡成為藝人,致力於編寫曲子想做出自己理想中的淨琉璃。然而江戶畢竟荒事是主流,他想演細細的人情物並不容易。此時作者洒竹向他暗示有人會願意上演他的作品,純粹只是因為他有後台,並且還稱沖也過得太幸福不知人間疾苦。沖也感到震驚,由於他出身武士之家高度潔癖,要求妻子娘家岡本不要再贊助之後,果然劇座推辭上演他的作品。失望之下沖也想要找到人生的出口與改變,覺得不能這樣下去,於是離開幸福的家庭與即將臨盆的妻子,前往大阪。おけい是這部作品每章開始的獨白人物,她非常欣賞沖也的音樂,在箱根巧遇之後給了沖也靈感,但是由於自己身為小妾遭老爺誤會戴綠帽,因此沖也就不停地被老爺的家臣尋仇騷擾。おけい也就一直默默地跟著沖也,在他一路上病倒(感覺應該是肺結核...)的時候照顧他。沖也到了大阪發憤做作品,也不斷地花錢與當地打好關係,當地人口蜜腹劍其實根本沒有打算要用他的作品。好友生田本來要幫他去談,結果沖也聽到生田與おけい講述大阪人的真相之後,感到相當恥辱隔天把那些座中人物都約到箕面假裝遊興,拔刀砍了其中一人,當天又被那些家臣堵到也殺了一人傷一人,因此他已經無法再繼續待在大阪。

    這本書的前半部是一個穩定安定的感覺,然而自從沖也的潔癖暴衝之後,就是一路的暴落,發現其實沒有人真的肯定他,就開始酗酒,苦悶找不到出口,在大阪又因為白忙一場依然無人青眼相看只有一堆人在下面笑他,武士的尊嚴再一次有了更嚴重的暴衝。這一卷感覺似乎還在鋪梗階段,不知道下卷究竟會怎麼描繪,會是高揚還是一路的跌落,因此目前為止我無法評價這部作品。只是,角色的描寫某些讓人覺得不太能理解,例如妻子お京的個性永遠淡然,此外おけい這個角色大概跟幽靈差不多,巧遇之後總是亦步亦趨地跟著沖也在他需要的時候出現然後還跟他保持清潔的關係,都還會留下太太的位置,只靠綠色幻想即被滿足,不要說劇中人物不相信,身為讀者的我也很難相信,這個角色塑形太過虛幻太過刻意。妻子お京說了一句不干涉男人的工作,但你還記得你有一個先生嗎?這兩個女人的塑形對我而言較缺少說服力。然後前半卷鋪陳的那些淨琉璃的師匠如文字太夫等等,這些不知道下卷這條線會不會有後續,能夠把故事串起來。

  • 2021.10.02予約。10.16受領。読み始めても頭に入ってこない。面白くない。もう読みたくない・・・最初の10Pで断念。山本周五郎でもこんなのがあったんだ。

  • 著者:山本周五郎(1903-1967、大月市、小説家)

  • 周五郎はくどい。ひとりよがり小説の大家。「さぶ」が職人なら、本作は芸人。タイトルも結末も好みではない。
    しらふのときの冲也のセリフも、酔っ払い調で読んだ。なぜか、顔は堺雅人。

  • 浄瑠璃に人生をかけた人のお話。下巻を、読んでから感想は書きます。

  • 重くて娯楽性皆無

  • この歳になって初めて、良さを理解する。

  • これもデミアン、海辺のカフカのようだ。

    主人公の沖也、運命で結びつけられ、男女の仲というよりも
    一体の片割れという存在であるおけい。
    その共鳴を通じて、自分を探す旅を歩く。

  • 山本周五郎の三大長編(樅の木は残った、ながい坂、本作)の中ではもっとも地味ではあるが主人公への共感度ではもっとも高い作品だと言える。武士の身分を捨てて浄瑠璃の世界へと身を投じる沖也。いろんな逆境を撥ね退けて成長していくのですが、なんといっても彼に想いを寄せるおけいの存在が圧巻。彼女の独白シーンは読者もとびきり胸を高まらせて読むことを余儀なくさせられます。本妻のお京が気の毒に思いながらも少しずつ体の具合が悪くなっていく主人公を自分自身に置き換えつつめくるページが止まらない読書となりました。

  • 再読。
    今まであまり印象に無かったおけいを、現代に置き換えると、グルーピーもしくはアイドル/ポップ音楽の熱狂的ファン、という見方が出来る事が新鮮な発見だった。どの曲の一片を聞いてもあの方のものだとわかる、と…。
    だが現実にはこんな女はあり得ないなぁと思いつつ…周五郎の小説には時々突拍子もなく現実味の無い女が登場するけど、それもまた一興…。

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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