ひとごろし (新潮文庫)

  • 新潮社 (1972年8月1日発売)
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本 ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784101134208

感想・レビュー・書評

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  • 「裏の木戸はあいている」と「地蔵」も好きだけど
    最後の「ひとごろし」の読後感が良かった

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    ・秋波(ながしめ)163
    ・「おらあ五つくれえのころから今日まで、しょっちゅううちしおれてばかりいるだ」309

  • はじめての山本周五郎作品。
    胸にジワっとくるものや、クスッと笑ってしまうもの、シリアスに胸に迫るものまでバラエティに富んでいて楽しめた。
    特に【裏の木戸はあいている】が好みだった。

  • 昔、NHKのラジオで日曜名作座という番組があり森繁久弥と加藤道子がひとごろしの朗読を聴いたのが初めでした。山本周五郎の作品は読後感がとてもよく、以後短編を中心に読んでました。味わい深いと思います。

  • 山本周五郎らしさのよくでた短編秀作。余韻を残す終わり方がまた良かった。

  • やっぱりどこか心がほっこりする話。もっと読破したくなる。殺すわけではなくて、他の方法でというのがいい。

  • 「 女は同じ物語 」が1番よかった。
    「 ひとごろし 」も良かった。
    別の作品も読んでみたい。

  • 映画も良かった。

  • 弱い武士だからこそ、弱いなりの戦い方があることを示した一作。

    藩で冴えない武士であった主人公が仇を討つため、剣豪に自分なりの戦い方で挑んでいく。
    卑怯といえばそれまでだが、力だけではなく、知恵を使って目的を果たすのも一つの手だと思った。

  • 裁判ものチックな「改訂御定法」が秀逸である.なぜ一介の侍に180両も貸し付けるのか,主人公が明らかにしようとしているのは何なのか?
    表題作の「ひとごろし」は,いかにも山本周五郎的なこっけいもの.

  • 「ひとごろし」
    上意討ちという武家物にはよくあるテーマなんだけど、ひと味違う良い出来。

    「裏の木戸はあいている」
    テーマは”無償の奉仕” 周五郎がたまに、というか後期に良くテーマにあげてるものなのかな。この命題は現代社会とか、自分の日々の生活に置き換えて考える価値があると思う。

    その他は、「女はおなじ物語」「改訂御定法」が良かった。

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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