やぶからし (新潮文庫)

  • 新潮社 (2004年4月1日発売)
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本棚登録 : 108
感想 : 10
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  • 本 ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134383

感想・レビュー・書評

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  • 107

  • この短編集、うなるほどに面白い。実際電車でうなりつつ読んでしまい、周りからちょいとひかれた。まぁいいや。面白かったからさ。

  • 表題作は,非常に山本周五郎らしい作品だが,痛快なのは1話目の「入婿十万両」かな.「蕗問答」「山だち問答」のような,ややおかしみを感じさせる話も良い,と書いたところで気がついたのだが,全部,奥さんあるいは旦那さんが伴侶に惚れ直す話だな.

  • タイトルになっている作品より、「菊屋敷」が良かった。
    妹に人生を翻弄されながらも、それでも自分は幸せだと胸を張って言える。まさにそう言えることが幸せということなんだなぁ~と改めて感じた。

    あと、山本周五郎の現代ものって好きじゃなかったのだけど、この文庫に収められている「ばちあたり」は一気に引き込まれてしまった。

  • 「入婿十万両」
    「蕗問答」
    「避けぬ三左」
    「「こいそ」と「竹四郎」」
    が良い。

    周五郎的な抑圧と葛藤が描かれているのは、
    「やぶからし」「菊屋敷」

  • 戦中、戦後の短編集。昭和10年代のものに比べて、20年代の作品が読み易くストーリーの組み立ても素晴らしい。13.5.25

  • 再読了。

    ・入婿十万両
    ・抜打ち獅子兵衛
    ・蕗問答
    ・折笠半九郎
    ・避けぬ三左
    ・鉢の木
    ・孫七とずんど
    ・菊屋敷
    ・山だち問答
    ・「こいそ」と「竹四郎」
    ・やぶからし
    ・ばちあたり

  • 「抜打ち獅子兵衛」「蕗問答」「避けぬ三左」「孫七とずんど」「菊屋敷」「山だち問答」「やぶからし」が好き

  • 戦中,戦後の作品を集めた短編集。戦中,という時代のせいか,忠義とか大義名分を重んじるものが目立ち,少し読み進めるのに気が重かった。

  • "入婿十万両"、"「こいそ」と「竹四郎」"が好き。"やぶからし"もお気に入りかな

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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