やぶからし (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.58
  • (2)
  • (15)
  • (16)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134383

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 107

  • この短編集、うなるほどに面白い。実際電車でうなりつつ読んでしまい、周りからちょいとひかれた。まぁいいや。面白かったからさ。

  • 表題作は,非常に山本周五郎らしい作品だが,痛快なのは1話目の「入婿十万両」かな.「蕗問答」「山だち問答」のような,ややおかしみを感じさせる話も良い,と書いたところで気がついたのだが,全部,奥さんあるいは旦那さんが伴侶に惚れ直す話だな.

  • タイトルになっている作品より、「菊屋敷」が良かった。
    妹に人生を翻弄されながらも、それでも自分は幸せだと胸を張って言える。まさにそう言えることが幸せということなんだなぁ~と改めて感じた。

    あと、山本周五郎の現代ものって好きじゃなかったのだけど、この文庫に収められている「ばちあたり」は一気に引き込まれてしまった。

  • 「入婿十万両」
    「蕗問答」
    「避けぬ三左」
    「「こいそ」と「竹四郎」」
    が良い。

    周五郎的な抑圧と葛藤が描かれているのは、
    「やぶからし」「菊屋敷」

  • 戦中、戦後の短編集。昭和10年代のものに比べて、20年代の作品が読み易くストーリーの組み立ても素晴らしい。13.5.25

  • 再読了。

    ・入婿十万両
    ・抜打ち獅子兵衛
    ・蕗問答
    ・折笠半九郎
    ・避けぬ三左
    ・鉢の木
    ・孫七とずんど
    ・菊屋敷
    ・山だち問答
    ・「こいそ」と「竹四郎」
    ・やぶからし
    ・ばちあたり

  • 「抜打ち獅子兵衛」「蕗問答」「避けぬ三左」「孫七とずんど」「菊屋敷」「山だち問答」「やぶからし」が好き

  • 戦中,戦後の作品を集めた短編集。戦中,という時代のせいか,忠義とか大義名分を重んじるものが目立ち,少し読み進めるのに気が重かった。

  • "入婿十万両"、"「こいそ」と「竹四郎」"が好き。"やぶからし"もお気に入りかな

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本周五郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×