雨の山吹 (新潮文庫 や-2-40)

  • 新潮社 (1982年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (355ページ) / ISBN・EAN: 9784101134413

みんなの感想まとめ

さまざまな愛の形をテーマにした短編集で、男女の愛だけでなく、師弟関係や親子の絆など、多様な人間関係が描かれています。特に「雨の山吹」では、自らの悲運を通じて他人の苦しみを理解することの難しさと大切さが...

感想・レビュー・書評

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  • 「山茶花帖」がよかったです。
    八重に、人は1人で生きているのではない、って気づかせてくれるところで、ぼくも、ハッとしました。
    自分の不幸を印籠のように振りかざして、周りと自分は違うのだと思う傲慢さが、自分にもあるような気がしました。
    八重のように、見る景色はなかなか変わらないけど、でも、色々なことに感謝して生きることの大切さを改めて教えてもらえました。

  • 愛をテーマとした作品を集めた短編集。
    男女の愛だけでなく、師弟、主従、親子・・・いろいろな愛がある。

    文庫の題名にもなっている「雨の山吹」の一節。
    「自分が悲運になって、はじめて他人の苦しみがわかるというのは、たまらないことだな」
    とても痛感する言葉だ。どんなに想像し同情しても、他人の心はわからない。苦しみや幸せはそれぞれなのだ。
    そのことに気付いた主人公の最後のシーンがとても美しく表現されていて、思わず「ほうっ..」と、ため息を付いてしまった。


    暗がりの乙松
    喧嘩主従
    彩虹
    恋の伝七郎
    山茶花帖
    半之助祝言
    雨の山吹
    いしが奢る
    花咲かぬリラの話 (現代小説)
    四年間 (現代小説)

  • 短編集。「いしが奢る」は可愛い物語。さまざまな愛の形を中心に10篇。

  • 武家社会の生活や人情がいきいきと
    伝わる
    現代には理解できるだろうか
    楽して金を稼ぎたい
    貧しい人を見下す
    着ているもの 乗っている車でその人の値打ちを判断する
    世知がない世の中

    生きる本質をちゃんと見抜かないと
    つまらない人になってしまう
    著者の作品は教えてくれる

  • 周五郎って一冊読むと、もう一冊続けて読みたくなりますよね。というわけで、これ。
    「喧嘩主従」武家物ですね。そこはかとないユーモア。こういう上司だと仕えがいもあるというものだが……。また、この主であるからこそ従が生きるというもの……ふう。なかなかこうはいきますまい。
    「山茶花帖」武家の夫婦を描いた作品も周五郎には多いと記憶している。これがけっこう好きなのであるよ。男はかくの如く剛直でないとね。
    「雨の山吹」表題作。この味わいってのはもう少し年をとらねばほんとうのところはわからないのだろうか?悲哀の種類がぼくにはきっと頭でしか判ってないのだね。

  • 青空文庫で「四年間」のみ読んだ。
    戦時中後の時代を背景としたとある男女の話で、死を宣告された男の鬱屈とした感情の描写が良かった。

  • 昭和10年代〜戦後に発表された短編を集めたもの。
    『花咲かぬリラの話』『四年間』以外は時代小説。
    個人的には表題作の『雨の山吹』よりも恋愛物の『山茶花帖』や『いしが奢る』、『彩虹』が好きです。
    『半之助祝言』や『喧嘩主従』は主人公に特徴のあるタイプなので好き嫌いがハッキリしそう。

  • 「彩虹」「恋の伝七郎」「山茶花帖」「雨の山吹」「いしが奢る」が良かった。
    江戸を背景とした物語の雰囲気が好き。味があって温かみもある綺麗な恋愛話。

  • しみじみ情感もの

  • 夏休みに尾瀬に行った時に、山小屋で読んでた本。

    恋の伝七郎
    山茶花帖
    いしが奢る

    が良い感じ。

    どうでもいいけど夕立がバッグに浸水して本がボロボロになりました。

  • 江戸時代の恋愛を描いた小説。
    現代の小説でいうと、2人をさえぎるのは病気であったり、死であったりするけれど、
    江戸時代は身分違いや格式だったりする。

    時代で恋愛も変わるもんだね。

  • 再読

    ・暗がりの乙松
    ・喧嘩主従
    ・彩虹(にじ)
    ・恋の伝七郎
    ・山茶花帳
    ・半之助祝言
    ・雨の山吹
    ・いしが奢る
    ・花咲かぬリラの話
    ・四年間

  • 「喧嘩主従」「いしが奢る」が好き

  • 人間の温かさ、心がジ~ンとうする作品であった。
    短編モノであり読みやすく、入りやすい本である。
    今の時代には、必要な山本周五郎氏ですね

  • 喧嘩主従、タイトルから萌える。周五郎の書く主従は良いよね。でもかなり似たような話読んだ気がする、と思ったら解説にある水戸梅譜かな? 既視感が拭えない。
    山茶花帖、半之助祝言、四年間よかった
    あとは微妙。

  • 09.5.5

  • 09/08/16★★★☆
    短編集。最後の現代小説2作は読まず。
    どーも時代小説以外の先生はいけねえや

    ・暗がりの乙松
    珍しい盗人もの。
    三次に泥棒に入る前に金の有る無しと事情位調べておけよ、と突っ込みたくなる。
    しかし梅田屋の「世の中に「義」のつく泥棒はいねぇ」の啖呵は山本周五郎の人生観が溢れていて良い。
    落ちも見事でやっぱ良い話になるんだなー

    ・山茶花帖
    八重が新一郎にもう会わないように桑島に説得される際の
    「人間には誰しも自分の好みの生き方がある。〜だが大多数の者は〜出来ずに終わってしまう、それが自然なんだ。〜
    人間は独りで生きているのではない。〜支い合い援け合っているのだ。〜」
    のセリフは秀逸。自分の大切にしたい価値観がここにある。
    二人の思い出の花となる山茶花の描写とそこに添えられる短歌が物語の美しさを増す。
    これええ話や 泣

  • 山本周五郎ファンとしては
    あと読んでない作品が何冊あるのか気になる。
    読みきってしまうのが、恐ろしく
    毎回大事に大事に読んでいる。

  • この時代もあの時代も人間は変わらないなぁと思った。せつなさもあさましさもうれしさもつらさといった感情は時代が変わっても何も変わらない。

  • "半之助祝言"、"いしが奢る"、"山茶花帖"、"彩虹"、"四年間"がお気に入り。

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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