花匂う (新潮文庫)

  • 新潮社 (1983年4月27日発売)
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感想 : 15
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784101134437

感想・レビュー・書評

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  • 全集には収録されていない短編ばかりを集めた文庫となっているそうな。
    やはり、タイトルにもなっている「花匂う」がよかった。
    控えめで無口な三男坊の直弥。
    幼馴染の多津が友人と結ばれることになって、
    初めて自分の気持ちに気づき、彼の苦悩が始まる・・・

    そんな彼のこの言葉が好き
    「この世で経験することは、なに一つ空しいものはない、歓びも悲しみも、みんな我々によく生きることを教えてくれる。
    大切なのはそれを活かすことだけですよ」

  • 人は良いものーードロドロしていても、たたかっていても、愛おしいと思わせてくれる作品

  • 「 明暗嫁問答」がおもしろかった。

  • 解説によれば、全集に収められてない作品を集めた短編集。収録作品は以下。最後の2編は現代もの。
    宗太兄弟の悲劇(昭和3年)秋風不帰(昭和14年)矢押の樋(昭和16年)愚鈍物語(昭和18年)明暗嫁問答(昭和21年)花匂う(昭和23年)蘭(昭和23年)渡の求婚(昭和31年)出来ていた青(昭和8年)酒・盃・徳利(昭和9年)
    新潮文庫から出ている50巻を超える周五郎さんの本を読んでしまうと(しかも何度も読み返した本も多い)、流石に最後に浮かぶ感想は「何を読んでも周五郎は周五郎で。」 ←決して悪い意味ではありません。
    まあ、本棚に全巻揃えようとしているという事で、周五郎好きを判っていただければ。。。

  • 秀作でした。全部おもしろかった。
    最後の現代物2篇は読んでないけど。

    なんで周五郎の短編って、最後の1篇2篇に現代物を混ぜるんだろう。
    時代物を何編も続けて読んだあとに急に出てくるからびっくりする、
    時代物だけまとめてくれたら良いのに。

    今作品は雰囲気の似た良い作品がずっと続いてたから
    なおさら現代物との雰囲気の違いについていけずに読めなかった。

    今年はけっこう周五郎読んだなぁ。
    まだ読んでないのたっぷりあるし、来年も引き続き楽しみます。

  • 再読

    ・宗太兄弟の悲劇
    ・秋風不帰
    ・矢押の樋
    ・愚鈍物語
    ・明暗嫁問答
    ・椿説女嫌い
    ・花匂う
    ・蘭
    ・渡の求婚
    ・出来ていた青
    ・酒・盃・徳利

  • 高校時代「矢押の樋」が引用されてるのを見かけてすごく惹かれたんだけど、今読むとそんなに引っかからなかった。「椿説女嫌い」とかコミカルっぽいところもあって面白かったです。

  • 2010.10.26(火)。

  • 08.9.23

  • 正直、微妙だった。悪くないが、印象の薄い話ばかり。飽きちゃったのかな‥‥

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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