風流太平記 (新潮文庫 や-2-43)

  • 新潮社 (1983年1月1日発売)
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本 ・本 (597ページ) / ISBN・EAN: 9784101134444

感想・レビュー・書評

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  • しっかり者の長兄、口うるさい次兄、そして剣術は強いのに戦いは好まない末っ子の主人公、みんな魅力的だ。

  • 2014/06/14読了

  • 単純で底抜けなほど人間を信頼する万三郎。しかも二人の女性に愛され翻弄されるキャラ。 そんなある日幕府転覆という陰謀に巻き込まれ・・。周五郎作品とは思えない軽いノリ。長編だが一気読み~。題名に込められた意味は冗談とは。

  • 花田三兄弟のそれぞれの個性がおもしろい。特に三男の万三郎の明るさと人を信頼する面が清々しい。13.7.27

  • 全1巻。

    目標の為に犠牲を払うのが当然の侍の世界で
    目標よりも情に走る、
    危なっかしくて女に弱い主人公が、
    事件を解決するために奔走する話。

    珍しく主人公が陽性。
    哀しい、暗い印象じゃなくて、
    しかられてばかりでのんきな跳ねっ返りの三男坊。
    村上元三先生が描くような主人公と思った。
    しっとりした雰囲気が山本作品らしいと思ってたので
    以外。

    で、
    こういう主人公の物語って
    勢いあって爽やかな印象が似合うと思うのだけど、
    なんだか勢いはいまいちな感じだった。
    個人的には中途半端な印象。

    あと、
    やっぱり太平記?と思った。
    表題。

  • 1986.4.11

  • 珍しく約束の人と一緒にならない話。けれど筋の通った、読後爽やかな話だから納得もいく。この読後が好きだから周五郎は止められない。フィクションやサービスが過ぎるけれども新聞に連載する大衆小説としては似つかわしく思いました。まあ、言うなればおっさん向けっつうか。

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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