朝顔草紙 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1984年10月29日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101134475

感想・レビュー・書評

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  • 著者が選じた自身全集に選ばれなかった戦前の作品から
    解説者が選んだ選集
    おおかたは時代劇で
    昭和23(1948)年に同時代を描いた
    現代劇の一編『うぐいす』も
    舞台背景が異なるだけの
    今となっては同じく昔の時代劇であることがよくわかる
    時代劇としてもちろん出来不出来あるものの
    さすがに選集だけあっていずれも趣き異なる好短編
    一方『青べかを買う』『お繁』『秋風の記』の3編は
    太宰治作品を思わせるような前期昭和な「時代小説」で
    同時代の同じ手になる「時代劇」と「時代小説」の
    在り様違いが興味深い

  • 著者選の全集に含まれない短編集。娯楽大衆小説、風俗小説の類とのことで楽しめる。「粗忽評判記」がおもしろい。13.2.16

  • 山本周五郎の短編集「朝顔草紙」の主人公、信太郎の一途な想いに惹かれます。

  • 2010.11.9(火)。
    平成21年3月15日27刷。

  • 粗忽評判記、義理なさけ、鍔鳴り平四郎 よかった。無頼は討たず、解説読まないとわからなかった。ゆとり乙。

  • 『無類は討たず』男前だなぁ〜って感じました。かっこいい。
    それに比べて『違う平八郎』(笑)滑稽ものも結構好きです。本田平八郎と間違われたらそりゃ大変だったろうに。『粗忽評判記』は心が温まりますね。大人気ないケンカ。謝るきっかけをなくして素直になれないこと、誰にでも経験があるはず。

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]時代小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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