樅ノ木は残った(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134642

感想・レビュー・書評

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  • 仙台藩主・伊達綱宗は幕府から逼塞を命じられた。放蕩に身を持ち崩したからだという。明くる夜、藩士四名が「上意討」の名の下に次々と斬殺される。疑心暗鬼に陥り混乱を来す藩政に乗じて権勢を増す、仙台藩主一族・伊達兵部と幕府老中・酒井雅楽頭。その謀略を見抜いた宿老の原田甲斐はただひとり、藩を守る決意をする。


    会社の方から上中下巻3冊を一気にお借りした。
    私は時代小説がめっぽう苦手なのだが(ToT)

    読めないと返せばよかったが、せっかく貸して頂いたのでほんの少しでもと読み始めてみた。

    大の苦手の時代小説なのに、、、
    漢字は読めないし、言葉もわからない。
    1つ1つ調べながらだったが、これがどうにもやめられない。

    登場人物が多すぎて、さっぱり覚えられないのに、それでも全然やめられない。

    何がこんなに引きつけるのか???
    全く説明できないが、とにかくやめられない。


    この本の主人公である原田にのめり込んだのか??
    それ以外のキャラクターの良さなのか??
    とにかく先が気になって仕方ない。

    文章自体は自分には苦痛だったが、先が読みたいと思う本。

    中巻に続く。

  • 秀作。
    長いけど、面白い作品は、苦にならない。
    少し読みにくいが、格式のある文章。綿密な人間描写。
    まだ、序章でこれから波乱を感じさせる。甲斐の人間性と関係する人との伏線。
    江戸時代初期は、まだ混乱の様相があったと言うことか。仙台藩にこのような出来事があったことは知らなかった。

  • 読み終わった第一声の感想は、静かな男性はかっこいい。
    主役の原田甲斐は、悪人として有名らしいが、私はそういった演目を知らずに読んだ。
    この本では、悪人どころか、どこまでも自分を耐え忍び伊達家に尽くす忠臣。

    伊達家の内部崩壊を狙う、幕府から延びる魔の手。
    盟友2人と約束をし、原田は敵の懐に入って、切り崩す役を演じ尽くす。
    そのあまりの飄々ぶりに、盟友からも疑念を抱かれることもあり、また仲良かった面々にも背かれ、その仲間が犠牲となって死ぬのを黙って見過ごしたり、盟友に先立たれたりとすごく辛い役柄である。

    感情はあまり表情に出ず、冷静でありすぎるため、彼に恋愛感情を持つと辛い男性だと思った。

    また、すごく人間関係が複雑。名前を覚えておかないと、誰がスパイだとか、この話はわざと相手方に筒抜けになる様にこの人を伴ったのではないかなどが分からなくなる。私は相関図を書いた。
    そして、敵方の主従が探り出したことを話し合う場面が折に触れ出てくるが、誰が話しているかを明記していないので、最初はドキドキする。推理小説のようにどうなるの?という楽しみがあった。

    伊達政宗の話を読んでからすぐだと、その頃からの存命の方が出てくるのでわかりやすい。また、3代目の家光までは政宗を厚遇していたのに、その変わりように、やはりというか徳川幕府の怖さを感じた。同時に、仙台はそれ以降は特に目立った藩主もなく、政宗の人間的魅力で保たれていた藩で、それも目をつけられる要因ではないかとも思い、いかに政宗の魅力が輝いていたかも感じた。

  • 忍耐。先を読んだ上での忍耐。

  • おもしろい。ほとんど一気読みのように読んでしまった。けっこう中盤まで登場人物の整理に頭を使うけれども、一旦判ってしまえばそれぞれの人物が立ち上がって動いてゆく。
    ミステリのような読み応えがあって、この先どういう風に物語が展開していくのか、原田甲斐はなにを考えているのか。主人公の心の内を、敢えてつまびらかにしないようになっているため、この時感じたことなどはぼんやりわかるものの、それがどういった思案の結果なのかなど、読み取れない。そこが一気読みさせる効果をもたらしているのだと思う。続きが気になって仕方ない。

  • まだまだこれから

  • 6/22は山本周五郎の誕生日
    文学賞にも名を残す山本周五郎。
    現代にまで残る代表作『樅ノ木は残った』を手にとってみてはいかが?

  • <全三巻(2018年改版)読了>
     江戸時代前期に起きたお家騒動、「伊達騒動」を題材とした歴史小説。
     従来の通説を覆し、騒動の中心にして極悪人とされてきた原田甲斐(宗輔)という人物の評価を一変させた、山本周五郎文学の代表作。
     仙台藩三代藩主・伊達綱宗は、放蕩を理由に、幕府から逼塞を命じられる。
     紛糾する藩内において権勢を増す、藩主一族・伊達兵部(宗勝)と、幕府老中・酒井雅楽頭(忠清)。
     両者の間に取り決められた、仙台藩分割案の密約の背後に蠢く、大藩取り潰し計画の謀略を防ぐべく、甲斐は単身、闘いを挑む。
     主家安泰のため、味方をも欺き、悪評にも耐え、敢然と戦い抜いた忠臣の、孤独と葛藤、深沈たる諦観を活写した、傑作大河小説。

  • まずは上巻。
    読むのが止まらない。甲斐が魅力的すぎ。そして切ない。

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著者プロフィール

1903年、山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビュー。その後、不遇の時代が続くが、時代小説作家として認められはじめる。戦中から戦後まで連載が続けられた『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるが辞退。主な代表作に『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『青べか物語』(1960)、『おさん』(1961)などがある。1967年、逝去。

「2020年 『雨あがる 映画化作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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