樅ノ木は残った(中) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134659

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  • 誰が真の味方なのか。甲斐の洞察力と忍耐力がすごい。伊達騒動の結末を考えると、最終巻は壮絶すぎる予感がする。

  • 我慢に我慢の原田甲斐。彼が立つときはいつ来るのか?
    下巻へ

  • 時に歯がゆくなる。登場人物が多く、じっくり読むべき。

  • 中盤は、本筋と絡みながら、登場する婦女それぞれの業を俯瞰した描写も印象深い。この辺りも山本周五郎のひとつの真骨頂か。 “人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ” “いちど思いきめて、少しも迷わずに、それをやりとげることのできる人間は、仕合せだ。” 留めて置きたい語録を胸に、下巻へいざ。

  • 2015年11月19日読了。

  • 大河ドラマの原作

  • 101219

  • 伊達家60万石を守るため、原田甲斐は国老となり、陰謀の中心へと近づく。

    伊東七十郎、3ヵ条の誓紙、柿崎六郎兵衛など伏線が張り巡らされているが、最終的にどう収束するかサッパリ分からない。原田甲斐は攻めも守りもせず、誰にも己の本心を見せず・・・。しかし、いつかは攻めに転じないと話は進まないだろうし。下巻に期待。

  • 中巻では主人公の原田甲斐のキャラクターがより明らかになってくる。
    くびじろ(大鹿)との対峙の場面では、孤独に身を置きながら(それゆえ)、強い信念を持ち続ける甲斐の心情をよく表しているともいえる。

    最終巻(下巻)に向けてサスペンス的に物語は進行していく。

    以下引用~
    ・「人間は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときの方が強いものだ」

  • 下まで読んでしまったのですが、この主人公原田甲斐の生き方に深い感動を覚えずにはいられないです。最後の感想は下に書くとして、感動を受けた文を書いて終わり。

    主人公原田甲斐に仕える丹三郎が、
    「『自分の死は御役に立つであろう』と云った。主人のために身命を惜しまないのは、侍の本分ではあるが、だれにでもそう容易に実践できることではない。甲斐は丹三郎を知っているし、彼の性質としてそういうことを口に出して云う以上、そのときが来れば死を怖れないだろう、ということもわかっていた。
    ―ーだがおれは好まない。
    国のために、藩のため主人のため、また愛する者のために、自らすすんで死ぬ、ということは、侍の道徳としてだけつくられたものではなく、人間感情のもっとも純粋な燃焼の一つとして存在して来たし、今後も存在することだろう。――だがおれは好まない、甲斐はそっと頭を振った。
    たとえそれに意味があったとしても、できることなら「死」は避けるほうがいい。そういう死には犠牲の壮烈t美しさがあるかもしれないが、それでもなお、生きぬいてゆくことには、はるかに及ばないだろう。」

    鬼役(毒見役)に向かうときかない丹三郎に対して、甲斐は言う。
    「『人間はかなしく、弱いものだ、景林寺の僧がもし大悟徹底していたら、火中であんなことは云わず黙って静かに死んだことだろう、おそらく従容として、黙って死んだのが事実だと思う、火中にあって、心頭滅却すれば火もまた涼し、などというのは泣き言にすぎない、けれども、その泣き言を云うところに、いかにも人間らしい迷いや、みれんや、弱さがあらわれていて、好ましい、私には好ましく思われる』(中略)『人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ』」

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著者プロフィール

1903年、山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビュー。その後、不遇の時代が続くが、時代小説作家として認められはじめる。戦中から戦後まで連載が続けられた『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるが辞退。主な代表作に『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『青べか物語』(1960)、『おさん』(1961)などがある。1967年、逝去。

「2020年 『雨あがる 映画化作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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