- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101134666
感想・レビュー・書評
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多くの犠牲の上に守られた伊達60万石。武士道と人間の悲しみがつづられた切なく痛ましい作品です。
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信念を持って事を成すのはいばらの道。孤独に耐え辛抱できるか。死すときでさえ思いを貫き通すことができるか。
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誰に認められることがなくとも、ましてや後世の歴史から極悪人の烙印が押されようとも、自らが信じる正義を貫く原田甲斐の生き様に、山本周五郎は「樅の木」の姿かたちを重ね合わせたのでしょうか。登場する人物の栄枯盛衰の様にも何とも言えない悲哀があります。
私は学生時代に先輩の紹介でこの本と出会いました。以来30年近く、折りに触れこの作品のタイトルを紹介することはありましたが...
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この小説は江戸時代に起こった仙台藩のお家騒動「伊達騒動」を題材に
している。
主人公の仙台藩の重臣 原田甲斐は、この小説が世にでるまでは、藩政を乱した「悪人」として、捉えられていたようだが、この作品のなかでは、「藩を救った忠臣」として描かれている。
この設定自体も作品の中のストーリーも「人の誤解や偏見の怖さ」それらによって生じるすれ違い・悲劇、「みんな心の奥にそれぞれ想いがあること」をあらためて思い直させてくれる。
これだけ、企業・組織として「スピード」が求められる世のなか、なかなかお互いの思いを汲むことは難しい。
また、それに時間を掛けていると「リーダーシップに欠ける」などとこれまた「表面的な」捉え方をされてしまうこともままある。
しかし、その時々で「思いを汲む」のではなく、常日頃から真摯にコミュニケーションをとり、本気で議論ができる、「信頼関係」をつくり、「意思統一」をはかっておくことがマネジメントの重要な仕事であると思う。
「当たり前」の話だが、これが非常に難しい。。 -
主人公・原田甲斐の積み重ねてきたものが一挙に爆発するというか、崩れ行くというか。さまざまな人間関係、出来事がつながって終わりに向かって加速していくのがよくわかります。
先日テレビ朝日で2時間ドラマになったのは、本当に偶然のことで、驚きました。私のイメージしていた原田甲斐は、もう少し若くて、もう少し体格がよい人だったのですが・・・
最初からもう一度読み直すと、また、そうとう違った印象になりそうです。 -
22/1/7 70
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ええ、なんてこったの展開。
仙台藩の危難が、いよいよ明らかに。
甲斐は、いかに動くのだ? -
壮大なスケールの話に圧倒されつつ、
感動の波におされます。
悪臣とされていた原田甲斐の生き様をひっくり返す、山本周五郎代表作。
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まだ読んでない!!けど上巻と同じ意見です!
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下。読むのをとめられない。