木乃伊屋敷の秘密 怪奇小説集 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • 本 ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134734

作品紹介・あらすじ

ようこそ、恐怖の部屋へ。怪奇現象はお嫌いですか。古代蒙古の王族の棺を持ち帰った考古学の権威厩川博士だが、木乃伊が夜毎棺から出て、枕元の水差しの水を飲むことに気づいた。博士は恐怖のあまり……(表題作)。かの名探偵ホームズが来日し、財宝をめぐって悪漢たちと壮絶な戦いを繰り広げる「シャーロック・ホームズ」等、痛快探偵小説の内、怪奇性の強い名品珍品13編を精選。

感想・レビュー・書評

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  • 山本周五郎といえば時代小説!
    というイメージをガラッと塗り替えてくる短編集。
    少年向け?の冒険譚・奇怪譚・探偵小説が盛り沢山。
    中でも『シャーロック・ホームズ』は、ホームズが日本で事件を解決する、ホームズファン必見の物語。『まだらの紐』の物語などがまるっと組み込んであったり、すごい展開。
    他にも、土地の伝承に絡めた殺人事件など盛り沢山の一冊。

  • シャーロック・ホームズが来日して国際的事件を解決するストーリーは面白い。パロディと言おうか背景設定にニヤリとしてしまう仕掛けも楽しい。
    全巻シャーロックかと思ったら、伝奇・怪奇もののオンパレード。少年文庫シリーズとして刊行されるそうなので楽しみだ。

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著者プロフィール

(やまもと・しゅうごろう)
1903~1967。山梨県生まれ。小学校を卒業後、質店の山本周五郎商店の徒弟となる。文芸に理解のある店主のもとで創作を始め、1926年の「文藝春秋」に掲載された『須磨寺附近』が出世作となる。デビュー直後は、倶楽部雑誌や少年少女雑誌などに探偵小説や伝奇小説を書いていたが、戦後は政治の非情を題材にした『樅ノ木は残った』、庶民の生活を活写した『赤ひげ診療譚』、『青べか物語』など人間の本質に迫る名作を発表している。1943年に『日本婦道記』が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞の受賞を拒否し続けた。

「2025年 『山本周五郎[未収録]ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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