文学交友録 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1999年9月29日発売)
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本 ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784101139029

感想・レビュー・書評

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  • 庄野潤三が文学を通じて出会った人々との交友が描かれている。師である伊藤静雄はもちろん、阪田寛夫、第三の新人の面々などさまざま。これだけ文章をながく感じる本は久々であった。これは小説ではなく記録なのだとわかる。この本はあますことなく彼らとの交友が描かれ、書きながら思い出していっているような、文章からそんなことを感じる。あることばに幾つかの意味合いがふくまれているというよりは、一文に書かれる情報量のおおい文章で、庄野さんが書く小説とは明確にちがいを覚えた。この作家の交友という面でのことを知るのにはうってつけの本だろう。
    出会ってきた文学人が発することばに度々目を留める。ここには記さないが、noteにでも書いておこうとおもう。
    佐伯一麦の「空にみずうみ」でも取り上げられていた福原麟太郎の「治水」が読みたくて仕方がない。また木山捷平さんの名前も出てくる。僕の敬愛する作家にまた一つ共通点を見つけたようでうれしい。

  • 色々な人物が登場して面白い。

  • 伊東静雄、島尾敏雄、佐藤春夫、三好達治、阪田寛夫、吉行淳之介、安岡章太郎、井伏鱒二、河上徹太郎、そして実兄の庄野英二。すごいメンバーです。

  • 淡々としみじみとした回想が続く。嫌味のないところがこの人のいいところだが、いかんせん長いかな。

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著者プロフィール

(しょうの・じゅんぞう)
1921年(大正10)大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒業。1955年(昭和30)『プールサイド小景』により芥川賞受賞。61年(昭和36)『静物』により新潮社文学賞受賞。65年(昭和40)『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員。2009年歿。

「2022年 『小沼丹 小さな手袋/珈琲挽き【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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