砂の上の植物群 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1990年1月1日発売)
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本棚登録 : 343
感想 : 17
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  • 本 ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101143033

感想・レビュー・書評

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  • 横浜を舞台に性的充足の問題を存分に描いた。

  •  
    ── 吉行 淳之介《砂の上の植物群 19660427 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/410114303X
     
    (20240918)

  • 【本の内容】
    常識を越えることによって獲得される人間の性の充足! 性全体の様態を豊かに描いて、現代人の孤独感と、生命の充実感をさぐる。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 映画観たいなあ。
    濡れ場を描く純文学といわゆる官能小説との違いは喘ぎ声をカギカッコで書いてしもてるかどうかやと認識してますが合うてるやろか。

  • 吉行淳之介、の、文章のかたちを面白いなあと読めるようになったものの、エロじじいの妄想みたいな物語の内容については全く共感できなくて、どうしてこれが支持されていたのか首を傾げたくなるが妄想を抱えた紳士向けということならば、ああなるほどと合点。即物的なものいいをしながら、潔さのかけらもない。エロすなど高尚に語るものでもなかろうに。服薬時のオブラードがきしょくわるいのと一緒だと思った。好きな人は、すきなのかもしれん。

  • あぐり観てキャーエイスケさんかっこいい〜とか言っててごめんなさいって思いました。なかなか暑く苦しい印象でした。熱っぽい。赫っぽい。夕陽のせいかな。これはわりかし短い作品ですが、長かったらちょっと読むのしんどかったかも。
    なぜか高村薫の照柿を思い出したけど、あれはこのくらいの時代の暑苦しさを目指していたのかな?ふと思った。

  • 購入済み
    再読済み
    映画鑑賞

  • とても実用的な本。

  • 吉行淳之介の作品は読むのが初めてだった。

    エロいですよ。これは!こうゆうのが本当にエロというのだろう。びんびん感じますね。

    確かに、この本を読むと性の描写や描き方ばかりが目につくが、本当は伊木一郎の満たされない孤独感という内面が描かれているのだろう。

    死んだ父親の影に呵まれ、女性を抱くことで満たされようとするが、逆に女が満たすために伊木が生かされているような気分になってくる。

    伊木一郎は人生に何を見いだすのか、孤独なのか、絶望なのかルサンチマンなのか。伊木にとって女性とは何なのだろうか。そんなことを考えされられる。

  • 中年の化粧品セールスマン伊木一郎が偶然知り合った高校生の津上明子。明子に頼まれ、彼女の姉の京子を誘惑する。亡き父の存在を感じながら異常な行為に耽ける。

    吉行淳之介ってこういう話を書く人だったんだ。知らなかったよ。主人公がどんな行為をしても、第3者的な立場でしか自分を見られずに、孤独・喪失感を抱えていて。観念的な話すぎて私には良く理解ができなかった。壇一雄みたいに、この著者も時々ストーリーの中で自分のことを語ったりする。

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著者プロフィール

大正十三年(一九二四)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和十九年(一九四四)九月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。二十年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。 二十九年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。四十五年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。主な作品に『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』『夕暮まで』など。平成六年(一九九四)死去。

「2022年 『ネコ・ロマンチスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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