- 本 ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101143033
感想・レビュー・書評
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横浜を舞台に性的充足の問題を存分に描いた。
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【本の内容】
常識を越えることによって獲得される人間の性の充足! 性全体の様態を豊かに描いて、現代人の孤独感と、生命の充実感をさぐる。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
映画観たいなあ。
濡れ場を描く純文学といわゆる官能小説との違いは喘ぎ声をカギカッコで書いてしもてるかどうかやと認識してますが合うてるやろか。 -
吉行淳之介、の、文章のかたちを面白いなあと読めるようになったものの、エロじじいの妄想みたいな物語の内容については全く共感できなくて、どうしてこれが支持されていたのか首を傾げたくなるが妄想を抱えた紳士向けということならば、ああなるほどと合点。即物的なものいいをしながら、潔さのかけらもない。エロすなど高尚に語るものでもなかろうに。服薬時のオブラードがきしょくわるいのと一緒だと思った。好きな人は、すきなのかもしれん。
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あぐり観てキャーエイスケさんかっこいい〜とか言っててごめんなさいって思いました。なかなか暑く苦しい印象でした。熱っぽい。赫っぽい。夕陽のせいかな。これはわりかし短い作品ですが、長かったらちょっと読むのしんどかったかも。
なぜか高村薫の照柿を思い出したけど、あれはこのくらいの時代の暑苦しさを目指していたのかな?ふと思った。 -
購入済み
再読済み
映画鑑賞 -
とても実用的な本。
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吉行淳之介の作品は読むのが初めてだった。
エロいですよ。これは!こうゆうのが本当にエロというのだろう。びんびん感じますね。
確かに、この本を読むと性の描写や描き方ばかりが目につくが、本当は伊木一郎の満たされない孤独感という内面が描かれているのだろう。
死んだ父親の影に呵まれ、女性を抱くことで満たされようとするが、逆に女が満たすために伊木が生かされているような気分になってくる。
伊木一郎は人生に何を見いだすのか、孤独なのか、絶望なのかルサンチマンなのか。伊木にとって女性とは何なのだろうか。そんなことを考えされられる。 -
中年の化粧品セールスマン伊木一郎が偶然知り合った高校生の津上明子。明子に頼まれ、彼女の姉の京子を誘惑する。亡き父の存在を感じながら異常な行為に耽ける。
吉行淳之介ってこういう話を書く人だったんだ。知らなかったよ。主人公がどんな行為をしても、第3者的な立場でしか自分を見られずに、孤独・喪失感を抱えていて。観念的な話すぎて私には良く理解ができなかった。壇一雄みたいに、この著者も時々ストーリーの中で自分のことを語ったりする。
著者プロフィール
吉行淳之介の作品





