- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101143057
感想・レビュー・書評
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星と月の入れ墨を持つ混血児の少女、美津子が失踪する。行方を追う城田祐一は、美津子の働いていたバーの女達にも、また行きつけのレストランの会計係の娘にも、内腿に女王の冠を被った蜂の刺青を見る。次に見た時には、皮膚から剥がされている刺青。一体誰が、何の為に刺青をしたり、剥がしたりしているのか。そして、美津子は何処にいるのか。殺人事件は起きないが、洒脱な文章で書かれたミステリー。
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090404(a 090509)
090919(s 091117) -
想像していたよりミステリ風味が強かったです。結構人間関係はどろどろしてるし、下世話な話題も、現代でもちょっと行き過ぎてない?って描写もあるのに下品にならず軽妙で、さらりと読めました。それこそがこの作家さんの魅力なんですかねぇ。ドラマ「あぐり」の吉行家の雰囲気を思い出すと確かにこういう性格の人が育ちそうだなと納得しました。
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イマイチ。の一言に尽きる。「透明人間になれる薬ごっこ」「刺青の謎」など、おもしろい設定もあるけれど、どうもすべてが活かしきれていない。主人公が登場人物の女性ほぼすべてと簡単に関係を持つのも、よくわからない。物語として必要性がないように思う。また、レズビアンは本当の性感を得ることができなくて、男性によって目覚めさせられるみたいな感じに呆れた。
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吉行淳之介氏の作品は初めて読みました。雰囲気としては、谷崎潤一郎の『痴人の愛』に近いかなっておもったけど、もっと健全。好きな作家になるかは、まだ保留ってかんじで、他の作品を読んでみないと分からない。
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最初のうちハズレだと思いましたが、最後の方はそこそこ面白かったです。
刺青があるかどうか確かめるために次々と美少女を裸にしていく様を読んで、「エルフを狩るモノたち」を思い出しました。
雑誌の連載小説だったそうですが、いつの時代もこの手の話が求められるのでしょうか;^_^A -
繁華街の一角にあるビルの一室が、レストラン「雅」になっている。マダムの大場雅子の名前をとって、その店名ができた。テーブルが四つだけの狭い店だが、壁には六十号ほどのシャガールが掛けられてある。無造作に掛けられてあるので、模写の品物かと疑われるが、これが本物である。
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星と月の刺青をもつという混血の美少女・三津子が突然失踪した。その鍵を握る女たちの太腿に刻まれた女王蜂の刺青の謎とは……。