夜の噂

  • 新潮社 (1976年1月1日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 3
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784101143064

感想・レビュー・書評

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  • 家にあった本。

    主人公男性が、次々と女性と接触していく、女性もそれを楽しんでる感じが男性に都合よく女性をおいてる感じがして嫌だった。
    ただ最後はそんな男性が女性たちに敗北する。
    読み手としても、女性の怖さを感じ、もやもやスッキリしない読後感。

  • 翻弄しているつもりの男が
    最後の最後で一転、
    転がされ、もてあそばれるという
    衝撃の作品です。

    こういう転落の仕方は、
    決してプライドを自負していない
    男にはありません。
    そもそもそういう男にはそんな力なんぞは
    ございませんから。

    ところが鬼多一夫のような男は別です。
    彼は営業マン。
    車を売るためならば女性を駒に使うのも
    いとわないんですよね。

    謎多き娘、かおるの周りで繰り広げられていく
    かおるに関する事柄。
    鬼多はかおるに近づくために
    銀子という女性に近づきますが…

    物事をしっかり捉えていないと
    佳子の警告のとおり
    彼は足元を救われるのです。
    佳子と銀子の関係性を鬼多は見くびりましたね。

    この手の作品は嫌いなので
    評価はこんな感じで。
    女々しさあふれる作品は好きじゃない。

  • 岡山県岡山市に父・吉行エイスケ(モダニズムの詩人)、母・あぐり(美容師)の長男として生まれ、東京麹町に育つ。同じ町内には内田百?がいた。多彩・波乱に満ちた女性遍歴も大きな特徴であった。

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著者プロフィール

大正十三年(一九二四)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和十九年(一九四四)九月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。二十年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。 二十九年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。四十五年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。主な作品に『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』『夕暮まで』など。平成六年(一九九四)死去。

「2022年 『ネコ・ロマンチスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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