わが性と生 (新潮文庫)

著者 : 瀬戸内寂聴
  • 新潮社 (1994年3月1日発売)
3.51
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  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101144269

わが性と生 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • アメトークの本芸人で、光浦さんがお勧めされているのを見て、手に取りました。

    晴美(出家前)⇔寂聴(出家後)の手紙のやりとりという形で、幼少期から今までの性の遍歴が描かれます。
    描写が上品で淡々としているので、抵抗なく読むことができ、共感することも多く一気に読みました。
    おすすめです。

  • 瀬戸内寂聴さんと瀬戸内晴美さんの書簡のやり取りを
    まとめたもの。

    と言っても二人とも同じ人なのだけど。。

    著者の実体験よりは、好色家の方々との
    交流について、また交流を通して感じたことについて
    の記述が多いと思う。

    知人からすすめられ読むことにしてみた一冊。

    瀬戸内寂聴(晴美)さんの本は初めて読んだけど
    とても、美的感覚が鋭い人なのだろうと思った。

    機会があればほかの本も読んでみようかな。

  • アメトーークの中で、光浦さんが紹介されてて興味を持った本。
    出家前の作家・晴美と、出家後の尼僧・寂聴の往復書簡(と言っても同一人物な訳ですが)の形をとって、著者のこれまでの人生で出会った「性の話」をざっくばらんに展開する作品。すごい。何がすごいって、

    ①20年以上前に雑誌で連載されていた作品らしいけど、文章も言葉も、古臭さなんて全然感じさせなくてびっくりした。
    ②性について、すごくあけっぴろげに書いているけど(様々な人のことも!)厭らしさや官能的な感じは一切ない、さっぱりした作品になっててびっくりした。

    おそらく、ご本人の性格によるところが大きいと思うのだけど、それにしても、誰にでもできる芸当ではないなぁ。すごい。そして何よりも、言葉がとても日本語らしくて、とっても嬉しい。他の作品、読んでみたいと思う!

    「性」だからと敬遠したら、もったいない。是非読んでみてほしい1冊です。光浦さんありがとう!

    --

    もし私が天性好色で淫乱の気があれば、五十一歳で、ああはすっぱり出家は出来なかったでしょう。しかし文学少女の姉の傍らで私も読書家でした。性に目覚める環境が情緒的に豊かな十歳の頃には、世界の淫書に読みふけり神秘的なエロスの領域に踏み込んでいたわけです…。あれから幾星霜「生きた、愛した」自らの性体験、見聞を飾らず隠さずユーモラスに大胆に刺激的に語り合う。

  • おもしろかったー。
    温和な尼さんのイメージしかなかったから、明け透けで豪快な内容は予想外。20年以上前に書かれたとは思えないほど読みやすい。
    嫌味なところがひとつもなくて、わくわく読めた。
    これはオススメ。

  • 出家前の晴美と、得度後の寂聴の往復書簡という珍しい形をとった、性を切り口に自身の半生を振り返り綴られたエッセイ。女性として、また作家として、そして尼僧として、僕とは全く異なる性体験をして来られた女史の性愛に対する考えが強く出た文章は非常に興味深く読めた。

    『花芯』で「子宮作家」というレッテルを貼ってきた批評家をインポ呼ばわりして5年間文壇を干された過去があるというのは知らなかった。

    ・子どもはどんな乱読をさせても、その為、品性を害されたり、性格が歪んだりすることは決してありません。漫画追放などといって、眉を逆立てるPTAのオバタリアンなどは、このことわりを知らないのだと思います。48

    ・男の性は精液の放出を以て一応完了するのは原則ですが、老人になると、適当に相手を愛撫して放出前に中止しても十分なる満足が得られるのです。134

    ・蓮華色尼ですが、森の庵で犯された後の仏陀との問答で、鉄で焼かれたようという表現は、もしかしたら、彼女が修行尼となって何年もの歳月がたった後、彼女の器官が退化していて受入れ不可能になっていたのを無理に犯された痛みを表現したものではなかったでしょうか。161

    ・女の苦悶の表情は、性の極りの歓喜の表情と重りあうものでした。苦痛と甘美な快楽が同じ表情だということは劫罰か恩寵か私にはわかりません。あなたなら、どうお答えになりますか。255

    ・十代や二十代の女を男はいくつになっても欲しがるようですが、十代や二十代の女の性なんて、場末の洋食屋のデザートか、肉の少いカレーライスくらいのもので、味もそっ気もないが、ただ飢餓感が一時なだめられるという程度じゃないですか。女の性の味は、自分の舌が肥えるのもまさに四十代、食べられて美味しくなるのも四十代と断言していいと思います。
    ところが今の日本では四十代の主婦がほとんど亭主に寝てもらえないという奇なる社会現象がおこっているようです。262

    ・私はどっちかというと、銀座の高級バーあたりより、ゲイバーの方がすきです。彼等の中にはほんとに頭のいい人が多く、会話の回転の速さが小気味いいし、みんないい器量だし、サービス精神に徹しています。280

    ・女は一人めの子どもを産んだ後が一番美しいとか。299

  • アメトーークの読書芸人で、光浦靖子が紹介していたので興味を持って購入。瀬戸内寂聴と出家前の瀬戸内晴美が書簡でやり取りする形式で書かれているのだが、本当に一人で書いているのかと訝しんだくらい個性の違いが出ている。

    内容は自らの性体験や人から聞いた性にまつわる話を奔放に書いている。書いている内容な驚くほど過激で刺激的なのに、読んでいる時にはそれ程いやらしくないと感じる。瀬戸内さんの明るいスタイルと冷静な描きようの為だろう。

    瀬戸内寂聴さんの小説を読んでもみたくなる。

  • 瀬戸内先生さすがです。飛行機のなかで一気に読んじゃいました。なぜに文庫本のカバーが光浦なのかが理解に苦しみますが。文字だけで伝わるエロスがあって、昭和の私小説とかってのは、この文字で伝わるエロスのまわりでの出来事なのだろうなあと思いました。

  • 以前、アメトークで光浦靖子さんがオススメしていて興味を持っていた一冊です。瀬戸内晴美さんと瀬戸内寂聴さんのお手紙でのやりとり、性愛に関することがほとんどだったのに下品にならなくて面白かったです。テレビで拝見してた通り、チャーミング。登場する文豪やデヴィ夫人のエピソードも面白く読みました。男性にせよ女性にせよ、人はいつまでも性からは逃れられないのかな。エロ話もあっけらかんと明るかったです。「夏の終り」と「花芯」しか読んでいないので多分晴美さんの方の作品しか手にしてないと思うので、寂聴さんのお話も読みたいです。

  •  瀬戸内寂聴さんと晴美さんの往復書簡形式なのだけど、内容は一言で言えば「エロ話」。寂聴さんの知識、豊富な経験、美しい文章とユーモアによってとても上品な仕上がりなのだけど、エロ話。とても面白かった。

  • 「十代や二十代の女の性なんて(略)味もそっ気もないが、(略)自分の舌が肥えるのもまさに四十代、食べられて美味しくなるのも四十代と断言していい」性の深い道理を感じる。プラトニックな愛に関しても深くさとされた。

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